結実第一号は百成

by 奥田亮

梅雨は明けたのでしょうか。陽射しが急激にキツくなってきました。菜園はキュウリが花盛りで、黄色の花がいっぱいつき、蜂が蜜を集めています。葉っぱに隠れて実がなっていて、よく探さないと放っておかれた実が巨大化するので、毎朝注意していたのですが、あらら、巨大なキュウリが地面にお尻をつけていました。このキュウリ、八町(はっちょう)キュウリという信州の伝統野菜で、ずんぐりとして色も少し薄い品種。20センチぐらいが標準サイズらしいのですが、朝採ったのは27センチ。ちょっと育ちすぎました。大きくなると大味になりますが、これは意外とそうでもなく、梅味噌であえておいしくいただきました。まもなくキュウリ祭りが始まる予感…。

朝採りの八町キュウリ(大きくなりすぎました)

ヒョウタンも負けずに花を咲かせ始めました。こぼれ種のコボちゃんはさらにどんどん地を這いながら版図を広げています。結実の一番乗りもコボちゃんかと思いきや、ふじっこさんからいただいた百成でした。二日ほど前に雄花と雌花が咲いたので雄花をブチっとちぎって雌花にチュチュっとしたのがうまくいったようです。少し大きくなってきました。きょう見るとコボちゃんにも雌花がついています。どうもコボちゃんは千成のようです。さっそくチュッチュ。うん? 何か花粉がちゃんとついてない気がして、念のためと百成の雄花をプチッとちぎってもう一度コボちゃんの雌花にチュッチュ。ん? 何か変だなと思ったら、ありゃ〜! 雄花だと思ってちぎった百成の花は、雌花だったのです。ガーン! せっかくの雌花が…。ごめんなさい。

版図を広げるコボちゃん。どうも千成らしい。

結実第一号は百成。

ブチッとちぎってしまった百成の雌花。ごめんなさい。

ところで、よくみるとヒョウタンの葉っぱは、品種によって微妙に形が違っています。今年栽培しているIPU、UFO、百成、千成の4品種で、とくに違うのは葉っぱの上部の形。やはり一番特徴的なのはIPU。葉っぱの上部は茎を覆うように重なり、全体に円に近い。そして大型品種らしく大きい。UFOはきれいなハート型で少し大きめ。百成はUFOよりも上部が閉じていて小さめ。一番小さいのが千成。上部のカーブはなめらかです。実際には生育環境によっても多少の形や色の違いはあるようですし、小さい時は周囲がギザギザしているのが、大きくなってくるとギザギザがとれて丸くなってきます。

品種による葉っぱの違い

久しぶりの栽培。やはり実ができてくるとうれしいものです。でも、まだ捕らぬ狸のなんとやら、でれろんっと呑気にまいりましょう。

(558日目∞ 7月19日)