「瓢箪山音頭」と「ひょこタン音頭」
by 丸黄うりほ
瓢箪山稲荷神社の夏越の大祓に行った時、駅前広場にある掲示板に目がとまりました。三つならんだひょうたんが可愛いですね。
そこに貼られたポスターによると、7月17日と18日に神社の夏祭りが行われるのですが、去年に続いて今年もコロナ禍のため夜店や盆踊りの奉納はされないようです。神社の境内で人々が踊る「瓢箪山音頭」を、一度見てみたいとずっと思っているのですが……。
今年も奉納がないとはいえ、掲示板の中央には「瓢箪山音頭」のポスターがしっかりと貼られていました。前回、節分に神社にお参りした時にも、ちらりとポスターを見かけて気にはなっていたのですが、今回のポスターはレイアウトチェンジされている。貼りっぱなしではなく、ちゃんと更新されていました。
そこで、私は立ち止まって「瓢箪山今昔音頭物語」と書かれたそのポスターをよく読んでみました(写真②)。それによりますと……。
瓢箪山の町には「瓢箪山音頭」と「東大阪音頭」の保存会がある。なかでも「瓢箪山音頭」は、地元の音頭であり、詳しく紹介されています。
「瓢箪山音頭」は、昭和30年に鈴木量視さんの作詞作曲、岩井半四郎さんの振り付けでコロンビアテイチクレコードから発売された。写真③の中央のアロハシャツの人物が岩井半四郎さんで、隣の蝶ネクタイが鈴木量視さん、その隣が監修(?)の山畑阿義夫宮司、その周囲にいるのが商店街に店を構える人々や町の有力者らしい。
歌手二人のお顔はレコード盤に印刷されていますが(写真④)、お名前部分が読み取れません。ネットで調べてみると、「鈴木三重子・中沢銀司 磯利吉とクルーシャープ」だとわかりました。
さらに、どうやら最近「ひょこタン音頭」という新しい音頭が作られたようなのです。瓢箪山稲荷神社の社務所にもポスターがありました(写真⑤)。
ひょこタンは駅の南側の商店街「ジンジャモール瓢箪山」のキツネのゆるキャラです。こちらのCDが、6月2日からTSUTAYA瓢箪山駅前店で買えるようになったと神職の方が教えてくださったので購入しました。個人的にはひょこタンよりも、やぐらの後ろで踊っているひょうたん型のキャラクターのほうに惹かれるんですが……。めっちゃ可愛くないですか?この子(写真⑥)。
さて。これをお読みくださっているみなさんも、「瓢箪山音頭」と「ひょこタン音頭」、聴いてみたいですよね。じつはYouTubeでも聴けるのです。リンクを貼っておきますので、どうぞ楽しんでください。なお、7月17日の宵宮に「ひょこタン音頭」作詞作曲・歌の若林美樹さんが来られるという情報もあり!
(549日目∞ 7月6日)
▼瓢箪山音頭(2015.12.05)
▼瓢箪山音頭保存会(2019)公式
▼ひょこタン音頭(若林美樹ワンマンライブ)