千年町商店会の街灯は、鶴とひょうたん!
by 丸黄うりほ
先週の日曜日、楽しみにしていたイベントを見るため久しぶりにミナミを歩いていたら、「ピー!ガガーッ!」と、私のひょうたんアイが作動し始めました。
「ん?なんだって?近くにひょうたんがある?」
ひょうたんアイが見つめる先には……、なんとひょうたん型の街灯が!梅のマークをあしらった「千年町商店会」のプレートからひょうたんが二つぶらさがっているものもあれば、鶴がひょうたんを運んでいるようなデザインのものもあります。これは大変だ、こんな意外なところにひょうたん物件が!というわけで、私はスマホを取り出し撮影開始。いやー、こんなふうに偶然出会えるひょうたんって、本当に最高ですね。
千年町筋はミナミのどのあたりかというと、堺筋の一本西で、玉屋町筋の一本東の南北の筋。そのなかで、「千年町商店会」は周防町通、八幡筋、三津寺筋にまたがるエリアであることが、公式ウェブサイトに載せられたマップから判明しました。ちなみに、大阪の中心街では基本的に南北の道が「筋」、東西の道が「通」と呼ばれているのに、この周辺だけ東西の道も「筋」と呼ばれているのが面白いですね。
飲み屋さんの多い夜の街なので、私もあまり昼間このあたりに行くことがなく、今までひょうたんに気がつかなかったのですが、この街灯はどうやらかなり前からここにあったようです。
公式ウェブサイトによると、千年町という名は、賑わいが千年続くようにという願いからつけられ、25年前に「千年町商店会」という名前になった。鶴はこの街の象徴で、街灯に一羽ずつ鎮座して町の人々を見守ってくれているのだとか。
ひょうたんについては特に何も書かれていなかったのですが、隣町の「玉屋町商店会」の街灯がまんまるな玉型で、上に「矢」が付き、「玉・矢」と掛けてあるのを見れば、おそらく「千年」→「千成」、あるいは鶴と同じく長寿の縁起物というラインでひょうたん型の街灯が採用されたのではないかと思われます。
また、私は「千年町商店会」の街灯とよく似た街灯が、キタの天神橋筋八丁目にあったことも思い出しました。この「ひょうたん日記」でも、昨年8月(339日目)に紹介しているので見比べてみると、街灯部分のデザインはまったく同じです。
さらにネットを調べると、「千年町商店会」の街灯をLEDに変更する工事を、門真市の株式会社サンコーデンキが2014年に行っていることがわかりました。しかし同社の工事リストに天神橋八丁目はなかったので、この街灯を制作した業者はまた別会社なのかもしれません。
千年町筋の「千年町商店会」の少し北には、「みにしゃぶ ひょうたん」というお店も発見(写真③)。ただし、このお店は旧店舗で、営業中の新店舗は向かいのビルに移っているようでした。また機会があれば、この店にもお食事にうかがってみたいなと思います。
(544日目∞ 6月29日)
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