こぼれ種は地這い式で
by 奥田亮
いきなり暑くなりました。30℃超えの日が続きます。早いと言われていた梅雨入りも結局まだ。逆に雨が降らないので水が心配ですが、連日の陽射しと暑さのおかげで、我が家のヒョウタンは、定位置に4苗、プランター(リンゴコンテナ)に1苗、それに菜園に勝手に生えたこぼれ種1苗の合計6苗が順調に育っています。苗づくりが遅かったので、6月に入っても例年に比べるとまだ本葉の数も少ないですが、たぶんなんとか追いつくでしょう。
そして今朝、菜園の端にある水道の近くで、またもう1つヒョウタンが勝手に生えているのを見つけました。ここは、収穫した実を洗ったり種出ししたりするところなので、種は落ちていて当然です。双葉の具合からみて、これは明らかにイプ。無事に育つようになんとかしようと思います。都合2つの自生ヒョウタンは、棚を組める場所でもないので、地這い式でやってみようと思います。ということで、現在、合計7つの苗を育てることになってしまいました。
さて、先週ご案内させていただいた6月9日のyoshitake EXPEとのコラボライブは、とても気持ちのいいものになりました。数カ月ぶりのライブだったので、いろいろ手こずりながらではありましたが、yoshitakeさんの、もはやギターの音には聞こえないぐらい幾層にも練り込まれたエフェクトギターとひょうたん楽器のシンプルな音は意外と親和性があり、一緒に音を出すとなんだか自分がうまくなったような心持ちにさせてくれました。音の親和性もさることながら、合奏することで生まれるグルーヴを、久々に体感できたのもよかった。お客さまの入りは少なくて申し訳なかったのですが、かえってその方が音に集中できるんですよと仰ったので、こちらもそこは気にしないように音楽を楽しみました。
今回初お披露目となった新楽器「ビビリンチョ(仮称)」は、ちゃんと弾いてみると予想以上に面白い楽器でした。長くて太い銅弦の低い音が、湾曲するひょうたんの表面に当たって倍音を幾重にも響かせ、それが重なり合ってさらに予想外の高い倍音が不思議なメロディを奏でるのです。また少しずつ改良していこうと思います。
そして最後に、来てくださったお客さまも一緒に、みんなでひょうたん楽器を奏でて遊びました。かつてのひょうたんオーケストラの再現とまではいきませんが、複数の人が恐る恐る弾くへんてこ楽器の合奏は、フラジャイルで未分化な音が揺らめいて、やはりいいもんですね。
久々のライブ、私自身の演奏時間は数十分程度だったのですが、なんだかヘトヘトに疲れてしまい、翌日になっても疲れが取れず、体も頭も動かなくなってしまいました。毎日演奏しながら旅するyoshitakeさんの生き方に憧れなくはないですが、こりゃ全く無理でございますね、でれろん。
(533日目∞ 6月14日)