子蔓の時代のひょうたんは、まるで中学生
by 丸黄うりほ
昨日に引き続き、我が家のひょうたん、イプのドミティアヌスの近況をお伝えします。
親蔓をカットして子蔓の時代を迎えたひょうたんは、人間でいうなら小学校を卒業して中学生になる頃。……というのは、私が勝手に考えた“たとえ”ですが、これは結構わかりやすいと自負しています。
この時期のひょうたんは、とにかく伸びる。最盛期は蔓が1日に20センチほども伸びる。ほったらかしておくと蔓がぐちゃぐちゃになるので、ちゃんと進路を決めてやらないとあかんのです。そして、よく食べる。追肥も必要になってきますし、水もたっぷり欲しがります。小さな苗だったころの面影はなくなってきて、あまり過保護にしてもダメ。でも、ネグレクトはもっとダメです。虫やいろんな病気もぼちぼち出てくるので、なるべく早めに退治してやらないとならない。
我が家のベランダは中央にすりガラスがはまっているため、親蔓がラティスの高さに到達するまでは南端で育て、親蔓の摘心をしたら中央にプランターを移動して、子蔓を左右(南北)に伸ばしていくようにしています。きょうはその移動をしました。
ベランダ中央にはクーラーの排水口があるので、そこを避けてプランターを置き、汚い水がプランターに直接流れ込まないよう下に板を2枚敷きました。我が家のベランダはとても暑く、真夏はコンクリートが焼けるように熱くなる。その熱を逃すのにも板敷は役立ちます。
子蔓は巻きひげをはずしてビニタイで誘引し、伸びるべき方向を軌道修正しました。引っ張りすぎて蔓に負担がかからないよう、注意しつつ。
定植したのが5月10日ごろでしたから、ちょうど1カ月。そろそろ追肥が必要な時期。というわけで、きょうは油かすを足しました。油かすの上には、カニ殻と石灰を混ぜ込んだ土を少し被せて、さらに顆粒状の殺虫剤オルトランをパラパラ。そして、元気になってほしい時の頼もしい助っ人、活性剤メネデールも与えました。
6枚目の写真は最初に出てきた本葉ですが、茶色くなっているところはおそらく初期のタンソ病。そして、細かい白いキズはハダニだと思われます。どちらもありふれた病気と虫です。土に近い下の方の葉は、こんな感じでわりと病気になりやすいので、他の葉にうつらないように早めにカット。同時に、じゃんじゃん出てくる脇芽もカットします。
誘引、カット、水やり、追肥。子蔓の時代は地味だけど、毎日お世話することがいっぱいです。目に見えて大きくなるので、とても楽しい時期でもあります。さあ、安心して大きくなあれ、ドミティアヌス!
(530日目∞ 6月9日)