ようやく完成らしきところに到達
by 奥田亮
日本列島の西方は、はやくも梅雨入りということですが、こちら関東甲信越はまだのようで、6月初旬あたりとのこと。そうなれば平年より少し早いぐらいで落ち着くのでしょうか。ちょっと胸をなで下ろしております。裏の菜園はまずまずで、家庭菜園教室K先生のご指導のかいあって、例年よりも整然としています。来月にはニンニク、タマネギが収穫できそうです。
ヒョウタンの苗は少しずつ大きくなってはいるものの、まだ本葉が1、2枚という状況なので、定植するにはまだ早そうです。ただ、大きくなるのを待っていると成長時間が少なくなるので、小さい状態でも定植できるよう、方法を考えようと思います。
5月19日の「ひょうたん日記」に、UFOの三つ葉の双葉が紹介されていましたが、こちらのUFOにも三つ葉がありました。さらに、三つ葉になろうとしてなんとか双葉に止まったかのような不思議な形の双葉も。あえてこれを育てたいような育てなくないような……。どうしましょうね。
さて、何回かにわたりご紹介してきた新しい楽器(仮名:ビビリンチョ)が、ようやく完成らしきところに到達しました。完成しましたとキッパリ・ハッキリ言わないところが潔くないのですが、これまでもだいたいが作りながら弾き、弾きながら整えるというスタイルなので、完成と未完成の境界があいまいなのです。
前回、糸巻きの部分をやり直して(糸巻き帽子は再び金色に彩色しました)、前に4本、うしろに2本というイレギュラーな形にしてみました。弾きにくいかもしれませんね。いざ弦を張ってみると、今度は糸巻きと反対側の弦を固定しているところが、弦に引っ張られて外れてしまいました。やはりやり方に無理があったようです。どうしたもんかとしばし思案の後、ヒョウタンの底部を少し平らに削って、そこに弦を固定する金具をくっつける作戦にしました。けっこう頑丈にしたつもりです。
そして再び弦を張りました。弦にはそれぞれに木製ビーズを付けました。ホンモノのタンブーラやシタールにも似たものが付いていて、チューニングの微調整に使うのですが、この楽器の場合は、ビーズがブリッジの役割をしています。一番太い銅弦を1本だけ張って弾いてみると、まずまずの音です。2本張っても弦はちゃんと張られていて、構造的にも張力に耐えているようです。ただ、太い銅の弦の低音をきれいに響かせるのは、この長瓢の大きさと奥行きでは無理なようで、行き場のない低音が響くところを求めてさまよっている感じです。そこで、この一番太い弦はあきらめて、もう一段階細い弦にしてみました。これで低音も高い倍音もバランスよく響くようになりました。調子に乗ってさらに細い弦も使って、合計6本の弦を張ることにしました。
ところがこの銅弦、すぐにプチンと切れてしまいます。張りすぎたかなと思い、何度か注意しながら張ったのですが、どうしても切れてしまいます。シタールの弦、ということで購入したのですが、シタールってそんなに弦をピンと張らないのかな? とにかく何本もブチブチ切れて、また買い直さないといけないかなと、半ば諦めかけていましたが、最初に試した硬質ステンレス線をもう一度試してみると、今度は切れずにちゃんと張れました。音も悪くありません。うーん、もしかしたらこれでもよかったのかもしれないです。
ということで、こんな感じになりました。
(もう少しいい音になるはず。この動画を撮影後、銅弦がまた1本切れました)
前回「それ用はそれ用」と言いましたが、どうも「それ用」でなくてもよかったのかもしれません。というか、やはり我がひょうたん楽器道は、それ用じゃないものが似合うのかな、でれろん。
(518日目∞ 5月24日)