梅雨のひょうたん畑とプランター

by 丸黄うりほ 

▲我が家のベランダ。イプ「ドミティアヌス」、まるーい本葉が可愛い!

▲ふじっこさんの畑。長ひょうたん「グルート」に雨よけ登場!

 

5月16日、近畿地方と東海地方が梅雨入りしたと気象庁の発表がありました。

ええ〜っ、まだ5月なのに!もう梅雨入り!? 早すぎる!

……と思ったら、なんと近畿は1951年の統計開始以来、最も早い梅雨入りなのだそうです(東海は史上2番目)。平年より21日早く、昨年より25日も早いらしい。

これは困りました。ひょうたんはアフリカ原産のウリ科植物で、高めの気温と、たっぷりの日光が好き。雨の日が続くと、どうしても日照不足になってしまう。気温もあまり上がりません。カラカラに乾いた土地よりは水や栄養分をしっかり吸収できる土地のほうが好きなんですが、それも程度のもの。あまりに土中水分量が多すぎると根腐れを起こしてしまいます。

何より嫌なのは、じめじめした日が続くと病気を引き起こす菌類が増えること。昨年は、梅雨入りは平年並みだったものの、長梅雨で7月下旬になっても雨の日が多く、つる枯れ病やつる割れ病など菌による病気が日本全国のウリ科植物に蔓延して大きな被害が出ました。

じめじめの地面ではナメクジも増えます。ナメクジはウリ科植物の幼い苗が大好物のロリなので、一夜にしてまるごと食ってしまうことすらある。特に地植えの場合は気をつけないとなりません。

そんなわけで、あまりにも早い梅雨入りはヒョータニストにとっては嬉しくない!でも、お天気のことなのでどうするわけにもいきません。

そこで、梅雨時期のひょうたん栽培の対策について少し考えてみました。

手元の栽培本やネットなどを調べてみたところ、プランター栽培の場合は、しっかり鉢底石を入れて、水はけのよい環境で苗を植え付けることにつきるようです。そして、できるだけ日が当たる、風通しの良い場所に置くこと。

水やりは機械的にせず、土が乾いているのを確認してからやるようにする。雨が続くときは水やりをひかえる。我が家のベランダでプランター栽培中のイプ「ドミティアヌス」は、このパターンですね。あと、殺菌剤も適切に使ったほうがよいようです。

畑や地植えで栽培する場合は、できるだけ高畝で栽培するようにする。排水口を作っておく。ビニールや藁のマルチをして土が雨でボトボトになったり極端に乾くのを防ぐ、などの対策が一般的。やはり、植え付けの時に準備をしておくことにつきるようです。

畑に長ひょうたん「グルート」を定植したふじっこさんは、ビニールシートを洗濯バサミでとめて、簡易雨よけを作りました。ひょうたんに雨よけ?これは私にとっては意外な方法でした。トマトの栽培などでは雨季にビニールの雨よけをすることがあるようですが。写真を見ると、確かに足元にすでに水たまりができているし、何らかの対策は要りそうです。どうなるかな?うまくいくといいですね。

まとめると、プランターの場合も、畑に植える場合も、定植時に水はけがよくなるような工夫をしておくと良さそうです。また、毎日の水やりは土の様子をよく見ながら行い、水量を加減する。まあ、梅雨自体は毎年やってくるものなので、それほど神経質にならなくてもいいのかもしれません。ひょうたんと対話をしながら、雨とも楽しくつきあっていきましょう♡

(514日目∞ 5月18日)