ハワイのひょうたん・イプの定植をしました(2)

by 丸黄うりほ

▲タキイの培養土。土は今年もこれ!

▲カニ殻と石灰を土に混ぜる

▲元肥は化学肥料と油かす

▲肥料は根に当たらないようプランターの端に置く

▲苗は中央に。支柱を立て、殺虫剤オルトランを端に

▲今年の苗は、ドミティアヌスと命名!

 

きょうもハワイのひょうたん・イプの定植について。昨日の日記(510日目)の続きです。

鉢底石の上に、いよいよ土を入れていきます。今回、定植に使った土は去年と同じ「タキイの培養土」。20リットル入りを3袋用意しました。

一昨年まで、私はホームセンターで購入できる最安値の土を使っていたのですが、去年からこの土に変えてみたのです。ブランド土ですが価格は手頃。そして使ってみて感じたのは、とにかくふかふかしていてきれい。水はけも良い。なにより、去年のひょうたんはとても元気に育ち、たくさんの実をならせました。植物にとって土は食べ物であり、生命線とさえ言えるかもしれません。遅れ馳せながら良い土で育てることの大切さに気づいた次第。

土はバケツに5リットルずつ入れ、そこにカニ殻と石灰をスプーン一杯ずつ入れてシャベルでよく混ぜ込みました。カニ殻は病原菌に負けない土壌環境をつくると言われていて、いろいろ調べた結果、「植物にとって悪いことはなにもない」と言われているくらい良いものらしいです。欠点といえばエビ煎餅のにおいがすることくらいですが、私は嫌いじゃない。むしろおいしそう。

石灰は酸性に傾きやすい土壌のpHを整えるのに有効です。ただ、通常は土に混ぜ込んでから1カ月ほどなじませておかないと使えません。しかし、世の中にはいろいろと便利なものがありまして、この石灰は「土に混ぜてすぐに植えられる」のがウリ。

こうして調整した土、1袋20リットルをプランターに入れたところで、固形タイプの化成肥料を入れました。ひょうたんは肥料食いなので植え付けの時に元肥が必要です。肥料にはいろいろな種類がありますが、このときに入れたのは、窒素10、リン酸10、カリ10の割合で配合されているもの。肥料は根に直接当たらないようにプランターの端のほうに置きます。

さらにもう1袋20リットル分の土を重ね、その上には油かす(窒素4、リン酸6、カリ1)を置きました。窒素、リン酸、カリはどれも植物の成長に欠かせない成分と言われているのですが、ざっくりといえば窒素は葉や蔓を伸ばす、リン酸は花を咲かせ実をならせる、カリは根を強くする働きがあるらしい。また、固形の化成肥料はゆっくり、じわっと効き、油かすは比較的早く効果がでるようです。

油かすの次には、最後の1袋分の土を入れて表面を平らにならしました。プランターの大きさに対して、この量でちょうど良い感じ。もし土が足らなかったら買い足しにホームセンターに走らないとあかんな、と思っていたのですが、その必要はなさそう。

さて……。ここでようやく定植の準備が整いました!

私はいよいよ、重大な決定をしなければなりません。

それは、6苗のうちのどれをうちのひょうたんにするか選ぶこと。今年の苗はわりとどれも美しく、それでいて個性的。どの苗にもそれぞれ惹かれるところがあって迷います。

うーんうーんと悩みつつ、ふと時計を見るともう11時をまわっています。午前中には植え付けを終わらせなければ!

そんなわけで、えいっと1苗を選びました。まだ本葉3枚ですが、なんだか好きだわこの子、と思った苗をほぼ直感で……。

土の中央に穴を掘り、そこに苗を仮置きしてから、ビニールポットにハサミを入れて苗を定位置に置き、周囲に土をかけて安定させました。苗がまわりの土から盛り上がっていても、凹んでいても良くない。ということで、少し残していた土をスコップで軽く入れて高さを調整しました。

新しいプランターには支柱を立てるためのガイドがついていたので、それを左右にはめ込みます。そこに支柱を1本ずつ、さらに苗のそばにも1本立てました。

最後にプランターの端に顆粒状の殺虫剤オルトランをまき、その上から水をたっぷり4リットルかけて、完成です!

今年の夏、我が家のベランダで育てることになったひょうたん・イプ。葉の表面についた水滴が太陽を受けてきらきらと光っています。呼び名は例年通りローマ皇帝からいただくことにしました。今年の苗はドミティアヌスです!

(511日目∞ 5月13日)