長ひょうたん&豆ひょうたんに名前がつきました!

by 丸黄うりほ

▲ふじっこさんは長ひょうたんを畑に定植

▲「グルート」と名付けられました

▲豆ひょうたんはプランターで栽培

▲「ロケット」と名付けられました

▲こちらは豆ひょうたん「チョン・ジョングク」

 

今年のゴールデンウィークは気温が低く、雨の日が多かったように思います。しかし、三重県いなべ市のヒョータニスト・ふじっこさんは、比較的暖かくてお天気のよかった日を見逃さず、ひょうたん苗の定植をしたそうです。きょうはその様子をご覧ください。

今回ふじっこさんが定植した苗は、養老の安田ひょうたん店で購入した長ひょうたんと、豆ひょうたんの苗です。

長ひょうたんは、その名の通り長いひょうたんがなる品種です。くびれは比較的少なく、大きなものでは2メートルにもなります。天下一などの大ひょうたんと並ぶひょうたんの王者。栽培はかなり難しく、広い場所と高い棚が必要です。

ふじっこさんは、この長ひょうたんの苗を自宅から車で数分のところにある畑に植えました。写真1枚目と2枚目がその様子。まだ少し寒いので、米袋の覆いをかけました。定植するとすぐ蔓が支柱に巻きついてきたようで、とても元気そうです。

豆ひょうたんは、反対に小さな実がたくさんなる品種。千成ひょうたんよりも小さな10センチ以下の実がつきます。その実は他の品種とは違って小さいほど良いとされていて、肥料をやりすぎると千成サイズ(13センチ)になってしまうため、さじ加減が難しい。

こちら豆ひょうたんの苗はプランターに定植しました。写真3枚目と4枚目を見てください。プランターは少し大きめの40リットル。蔓はネットにそわせて、こんなふうにぐるぐると伸ばしていく予定です。

定植と同時に名前もつけてやりました。品種名とは別に苗に「愛称」をつけるのは、完全に「うちの子」になった証であり、そのほうが呼びやすく、愛情も深まる。そのことにより、ひょうたんの成長もより促される。これが丸黄式のひょうたん栽培メソッドなのでありますが(えっへん!)、ふじっこさんはそれを毎年きちんと踏襲してくれているのであります。

今年は、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のキャラクターから、長ひょうたんを「グルート」、豆ひょうたんを「ロケット」と命名しました。メインキャラが5人組なので、あとの3名はこれから育ってくるであろう百成ひょうたん、イプ、鶴首ひょうたんの苗につけられる予定です。

頑張って大きくなれよ、「グルート」!

たくさん実をつけるのだよ、「ロケット」!

さて、最後の写真は同じく安田ひょうたん店からやってきた豆ひょうたんの苗。こちらは、ひょうたん好きの小学6年生、あやポンちゃんが自宅ベランダに植えたもの。あやポンちゃんは、ふじっこさんが勤めている会社の社員のお嬢さんで、401日目の日記で「最年少ヒョータニスト」として紹介したこともあります。

あやポンちゃん、ついに今年から本格的なひょうたん栽培に挑戦です!定植した豆ひょうたんには、大好きな韓流アイドル「チョン・ジョングク」JUNG KOOKの名前をつけてくれました。ちゃんとプレートにハングルも書き添えていますね。

「チョン・ジョングク」、通称「グク」。キミも元気に育ちますように!

(506日目∞ 5月6日)

  • 丸黄うりほ  ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンションのベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。
  • ふじっこさん 「ヒョウタン総合研究所」所員。ひょうたん栽培3年生。2020年は自宅の庭と畑で6種のひょうたんを栽培。2021年も丸黄への報告と写真提供でリモートひょうたん活動予定。