「ひょうたんの苗あります」養老・安田ひょうたん店

by 丸黄うりほ

▲「安田ひょうたん店」では、この時期だけ苗が出る

▲昨年のブッセルが、こんな飾り物になりました!

▲お店の裏にはひょうたん畑

▲温室とビニールシートで苗をしっかり保温

▲ふじっこさんが買い求めた「長ひょうたん」の苗

▲「豆ひょうたん」の苗も購入。双葉はおまけ!

 

岐阜県養老の「安田ひょうたん店」といえば、この日記ではもうおなじみ。ひょうたんの聖地・養老を代表する大変貴重な存在です。お店について詳しく知りたい方は「ひょうたん日記」215日目、216日目、217日目をお読みくださいね!

「安田ひょうたん店」では、一年で今の時期だけ、ひょうたんの苗が販売されます。しかも、普通の園芸店ではまず出ない、珍しい品種や大型ひょうたんの苗も出る。まさに、ひょうたんマニア垂涎!昨年ここで6品種のひょうたん苗を購入したふじっこさんは、今年もお店に行ってきました。

1枚目の写真をご覧ください。黄色く塗られた千成ひょうたんが数珠つなぎになった「親孝行」のボード。いつ見てもすごい。そして、その隣のひょうたん型の窓には「ひょうたんの苗あります」の張り紙が見えます!

お店の中は、店主の安田さんの作品であるひょうたん工芸品がいっぱい。と、ふじっこさんの目にとまったのは、昨年収穫前の畑で見せてもらったブッセルです。丸くて大きなカボチャのようなひょうたんで、ちょっとハロウィンを彷彿とさせるデザインに仕上がっています。でも、よく見ると六瓢と養老の孝子伝説がモチーフのよう(写真2枚目)。加工前の実のようすは326日目の日記を見てくださいね。

お店の裏にある畑では、今年もひょうたん栽培が始まっていました。苗の定植は3月末に行われたそうです。5月くらいまでは地面に這わせてビニールハウスで育て、暖かくなったらハウスをどけて50センチくらいの高さに棚を作り、そこから天井に向けて伸ばしていくのだとか。温室を使わない一般のひょうたん栽培よりも1カ月か1カ月半ほど早いですね。

ビニールハウスの横にロール状にしたビニールシートがあるのがわかりますか?(写真4枚目)これは防寒システム。気温が低いときは、ハウスの上にさらにこれをかけて苗を寒さから守るのだそうです。1日の中でも気温の変化にあわせて脱いだり着たり。本当に大切にされているのがわかります。そして、フレキシブルに対応できる、工夫がすごい。

ひょうたん愛に満ちた環境で育てられた苗。そこからふじっこさんが今回自宅に連れて帰ることにしたのは、写真5枚目の長ひょうたんと6枚目の豆ひょうたんです。豆ひょうたんはよく見ると、横からもう一つ、おまけの双葉が出ていますね。

会社の上司と、別の社員のお嬢さん(401日目に最年少のヒョータニストして紹介)も、今年からひょうたん栽培を始めるということで、ふじっこさんはその人たちに頼まれた豆ひょうたん2苗も持ち帰りました。そちらの栽培のようすも、これから先、リモートひょうたん活動で伝えてもらえるかもしれませんね。楽しみにしていますよ!

(501日目∞ 4月23日)

 

※次回502日目は奥田亮「でれろん暮らし」、4月26日(月)にアップ。

503日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、4月27日(火)にアップします。