ふじっこさんの新ひょうたん楽器(その6)
by 丸黄うりほ
▲超ビミョーな音階(……と言っていいのか?)
ふじっこさんの自作ひょうたん楽器に、新作が登場しました。
1枚目の写真を見てください。大きなひょうたんから小さなひょうたんまで8個を順番に並べてぶら下げてあって、大変かわいい。虹色をしたパーツもキュートだし、これは写真映えしますね!
楽器の名前は「あしたの孤独のために・その1」というそうです。なんかネーミングも凝ってて詩的ですね。こんな感じの名前の高級食パン店があるような、ないような……?
ふじっこさんは、ホームセンターで木材を買ってきてボンドで接着して枠を作りました。そこにドリルで穴を開けて針金を通し、分解したおもちゃの鉄琴と、ひょうたんをぶら下げました。
今回楽器になったひょうたんは、ふじっこさんが昨年自宅の庭で育てた百成ひょうたん「ゴローちゃん」と、十成ひょうたん「矢吹丈」の実たちだそうです。あっ、そういえば、「ゴローちゃん」というのは漫画『孤独のグルメ』の主人公から、「矢吹丈」は『あしたのジョー』の主人公からもらって名づけたと言ってましたね。「あしたの孤独のために・その1」はそこからきているのかと納得しました。
ここで、「ひょうたんに名前がついてるの?」と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれませんので、ちょっと説明しておきましょうね。
ふじっこさんと私(ヒョウタン総合研究所所員)は、毎年自分の家で栽培しているひょうたんに、ペットのように、否、愛する子どものように名前をつけてやっているのです。
なぜ名前をつけるのかというと、そのほうが便利なんですね。たとえば千成ひょうたんを3苗、3個のプランターで育てるとします。それぞれを区別するのに洗濯機の横のひょうたんとか掃除道具入れの前のひょうたんとか廊下の端に置いたひょうたんなどと呼ぶより、ヒロコ、ジュンコ、ミチコと呼んだ方がわかりやすいでしょう?
それに、ひょうたんには人の愛情を感じ取る性質があり、名前をつけてやったほうが「よく育つ」のです。これ、当社比(丸黄調べ)で本当のことなんですよ!
怪しい……、うんうん。確かに怪しいですね。まあでも今年ひょうたんを栽培される方は、騙されたと思っていちど名前をつけて育ててみてください(笑)。
さて、話が逸れてしまいましたが、ふじっこさんの新楽器「あしたの孤独のために・その1」に戻りましょう。
この楽器、見た目は100点ですが、その演奏動画を添付してきてくれたので再生してみると……。ふじっこさんいわく、「十成矢吹丈と百成ゴローちゃんのハーモニウム」ということらしいですが、これは。
はっきりいって、ひっどい音痴ですね、二人とも。まあでもルックスがいいから、歌が下手でも許してあげるわ。
(495日目∞ 4月15日)