東京會舘のラグジュアリーなひょうたんスイーツ
by 丸黄うりほ
先週からの東京ひょうたんスイーツ紹介も、いよいよラスト。今日ご紹介するのは東京會舘のひょうたんシュークリームと、ひょうたんチョコレートです。
東京會舘は、もともと国公賓を迎えるため皇居近くに建てられた大正時代の社交スペース。古くから正統派のフレンチを出していたようなところです。こんなラグジュアリーな場にひょうたんスイーツがあるとは!
だいたい、ひょうたんは和のイメージが強く、ひょうたんをかたどった世の中のお菓子も、もなか、まんじゅう、せんべいなどの和菓子がほとんど。しかし、東京會舘でひょうたんスイーツを扱っているのは「SWEETS&GIFTS」という洋菓子のコーナーです。正統派の洋菓子にひょうたんモチーフという和洋折衷が、大正時代から続く東京會舘のこだわりと格の高さを感じさせますね。
まずは写真1枚目と2枚目をご覧ください。伝統とモダンさが調和した、足を踏み入れるだけで背筋が伸びるような店構えです。
そのショーケースのなかに、お雛様のように二つ並んだ、ひょうたんシュークリームを見つけることができました。(写真3枚目)
抹茶パウダーが振りかけられてほんのり緑色をした抹茶味と、粉砂糖で化粧をしたカスタードの2種。どちらにもチョコレートの掛けひもがあしらわれています。普通のシュークリームよりもやや大きめで、価格は1個888円。お値段もやや高級なんですが、それにしても8並びとは……。このシュークリームを企画した人はよほどのひょうたん好きなのか、遊び心のある人なのか。
さらにギフト用コーナーには、ひょうたんチョコレートも並んでいました。6個入りと3個入りがあり、ここは本当は六瓢を求めたいところだったのですが、我が財布の都合で3個入りにしました。(写真4枚目)
なぜひょうたんなのかお店の人に尋ねてみると、「縁起がいいから」という回答でした。結婚式や授賞式などのおめでたい宴に、ひょうたんスイーツは大活躍しそうですね。
私は、チョコレートと一緒にひょうたんシュークリームのカスタードを買って、その足で先週紹介した銀座の「空也」へ。それから日比谷公園に行って、ひょうたんシュークリームを撮影しました。その箱がまたおしゃれ。上部の紙は金色のひょうたんデザイン、横は透明で中のシュークリームが見えるようになっています。(写真5枚目)
食べるのがもったいないくらい可愛いひょうたんシュークリームだけど、その場でいただいちゃいました。ひょうたんの上下の連結部分がどうなっているのか気になっていたのですが、どうやら一体で形成されているようで切れ目らしきものは見つかりません。カスタードクリームは端まできっちり入っていて、かためのシュー生地の上からはクッキー生地がかけられていました。
チョコレートのほうは自宅へ持ち帰り、ゆっくりと味わいました。黒色のひょうたんはダークチョコレートに柚子ガナッシュ入り。茶色のひょうたんはミルクチョコレートに抹茶ガナッシュ入り。白色のひょうたんはホワイトチョコレートにほうじ茶ガナッシュ入り。どれも和の素材を生かしたガナッシュが個性的な、宝石のように美しいひょうたんスイーツ。
これは本命へのバレンタインチョコにしたいね。ホワイトデーにもらえたら最高よね。ひょうたん女子なら誰もがきっとそう思うことでしょう!
(483日目∞ 3月30日)