やっと会えたね♡崎陽軒のひょうちゃん
by 丸黄うりほ
横浜名物・崎陽軒のシウマイといえばひょうちゃん!
ひょうちゃんは、ひょうたんの形をした陶器製の醤油差し。ひょうたんキャラといえばおそらく五本の指には入る?超有名なキャラクターです。
東日本にお住まいの方は「何を今さら」とおっしゃるかとは思いますが、生まれも育ちも生活圏も太字ゴシックで書きたいくらい「生粋の」関西人の私にとって、崎陽軒のシウマイはずっと憧れでした。
なぜかというと、崎陽軒の店舗は静岡県までしかないのです。それより西にはただの1店舗もない。あっ、台湾にはあるようですが。神奈川、東京、埼玉、千葉、静岡。この5都県に行かないとひょうちゃんに会えない!
というわけで私は、東へ行くチャンスがあれば絶対に崎陽軒へ行くのだ……、とずっと思っていました。ようやくこのたびチャンスが訪れて、ついにひょうちゃんに会うことができました!
私がシウマイを買い求めたのは大丸東京店です。目当ての商品は「昔ながらのシウマイ」と「特製シウマイ」でした。ひょうちゃんは、崎陽軒のシウマイならどれにでも入っているというわけではありません。入っているのはこの2商品だけで、「昔ながらのシウマイ」には小さいひょうちゃん、「特製シウマイ」には大きいひょうちゃんが入っているのです。
崎陽軒のウェブサイトによると、現在のひょうちゃんは3代目。2003年のリニューアルによって、漫画家・横山隆一さんによる初代のひょうちゃん48種類の絵柄が復活。大小あわせて96種類あるのだとか。
私は大小のひょうちゃんを1個ずつ欲しいなと思っていました。ところが、お店に到着したのが夕方だったためか、「特製シウマイ」はすでに売り切れていました。ああ残念……。
気を取り直し、私は「昔ながらのシウマイ」を2箱買うことにしました。買う時にはどんなひょうちゃんが箱に入っているのかわかりません。同じ顔のひょうちゃんが出てくるかもしれないけど、違うひょうちゃんが出てくるかもしれない。
早くひょうちゃんに会いたい。新幹線の中で食べたいと思いましたが、周囲へのスメルハラスメントになってはいけませんのでぐっと我慢。深夜、自宅へ持ち帰ってから箱を開けました。
ひょうちゃんは、赤い紙おてふきの下にいました。
1箱目。泣き顔で、涙のしずくをいっぱい流しているひょうちゃんが現れました。2箱目。今度はナイフとフォークを持った、ちょいと調子にのった感じのひょうちゃんが……!
ひょうちゃん二人を並べてみると、笑顔のひょうちゃんがシウマイを独り占めしてしまって、もうひとりが悔しくて泣いている……という漫画がぱっと脳内に浮かびました。
さすがは横山隆一先生の絵ですね。ひょうちゃんをたくさん集めたら、大長編の漫画ができるかもしれません。
もちろん、シウマイのお味も良くてビールにぴったりでした。東へ行ったらリピート間違いなしです。
さて。東京ではひょうちゃんだけでなく、数種類のひょうたんスイーツにも出会うことができました。来週の「ひょうたん日記」で紹介します。どうぞお楽しみに!
(476日目∞ 3月19日)
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※次回477日目は奥田亮「でれろん暮らし」、3月22日(月)にアップ。
478日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、3月23日(火)にアップします。