「六瓢の湯」に癒されて。湯河原「源泉上野屋」(その2)

by 丸黄うりほ

▲無病息災を祈って、「六瓢の湯」

▲湯船は御影石造り。ひょうたんに温泉成分が

▲こちらはヒノキ風呂。敷地内から湧き出す源泉

▲アメニティ袋にもひょうたんプリント

▲浴衣の模様もひょうたん

▲源泉水で作った「美肌湯けむり温泉石鹸」

▲なんと「六瓢の湯」そのものも買える!

 

「源泉上野屋」の館内にはヒノキ風呂と御影石造りの大浴場「六瓢の湯」二つと、新しく造られた大小の貸切露天風呂「洗心の湯」二つ、合計四つの湯船があります。すべて敷地内で湧出する源泉をそのまま注ぎ入れた、源泉掛け流しの湯。私が向かったのはもちろん「六瓢の湯」です。

御影石造りのほうが先に空き、入ると脱衣場に「六瓢の湯」の説明文がありました。

ひょうたんの口から温泉が出ています。ひょうたんは、ひさご、ふくべとも呼ばれ、昔から縁起の良いものとされ愛され親しまれてまいりました。この湯殿を六瓢の湯と名づけました。六瓢は無病にも通じますので、この御湯にはいられた皆様方の無病息災をおいのりします。

泉質はナトリウム・カルシウム—塩化物・硫酸塩泉(含石膏弱食塩泉)。食塩泉と石膏泉の両方の特色と効能を併せ持ち、泉温は熱湯に近い85℃、湧出量は毎分108リットルとたっぷり。

風呂場の扉を開けるとすぐ、石造りのひょうたん型が目に飛び込んできました!口部からとくとくと湯が出ています。高温の湯を一度溜め、湯船全体に広げていく造り。ひょうたんの周囲には白いものがこびりつき、温泉の成分が豊かであることが一目瞭然です(写真2枚目)。

「六瓢の湯」は濁りがなく澄んでいて、湯あたりがやわらかく、まろやかでした。浸かっていると肌がつるつるしてきて、気持ちがいい。なるほど、火傷や傷を癒してくれるというのも頷けます。時間がたつとじんわりと温まり、骨まで染み込む感じ。肩こりや打ち身なんかにも効きそう。

なにより、とにかく湯を出し続けるひょうたんが愛らしい。とくに口のあたりが生き物のように可愛く見えてきます。

そうして、身も心もほこほこに温まって風呂を出ました。その頃には隣のヒノキ風呂も空いていたのでちょっとのぞいてみると、同じ形のひょうたんの湯口がありました(写真3枚目)。

「源泉上野屋」では、浴衣やアメニティ袋もひょうたんプリント(写真4枚目、5枚目)。フロントでは源泉水を使ったオリジナル「美肌湯けむり温泉石鹸」も販売中(写真6枚目)。さらになんと「六瓢の湯」そのものの宅配サービスもありました(写真7枚目)。全国配送OKということなので、興味のある方はぜひ問い合わせてみてくださいね!

(475日目∞ 3月18日)

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