あべのハルカス「大坂通」のひょうたん

by 丸黄うりほ

▲あべのハルカス12階のレストラン街「大坂通」

▲あちこちにひょうたんモチーフが

▲照明もひょうたん型

▲中央の広場には金と銀の巨大ひょうたん

▲黒いベンチもひょうたん

 

昨日の日記では、大阪府章が千成ひょうたんだったということに今さら気がついたという話を書いたのですが、きょうも灯台下暗し案件です。

2014年に日本一高いビルとしてオープンしたあべのハルカス。当時はかなり話題になり、私も取材とかその他もろもろで何度か訪れたはずなのですが、ここにひょうたん物件があったことをすっかり忘れていました。

大阪市内とはいえ、キタに住む私は天王寺に行く機会が少ないというのもあるのですが、観光客に人気がありすぎるスポットはなんとなく避けがちだったというのが本音です。ですが、今ならすいているかもしれない。そう思って、先日ふらりと行ってきました。

ひょうたん物件があるのは、近鉄百貨店本店・あべのハルカスダイニング。その12階西側の「大坂通(おおさかつう)」と名付けられたレストラン街です。この一画には、串カツや洋食、お好み焼きなど大阪らしいお店が集められています。

入り口には「大坂通」と書いた看板とちょうちん。その文字の周りにはひょうたんの葉と実のイラストや、ひょうたんのハンコマークなどがあしらわれています。通路の天井には、ひょうたん型のちょうちん照明がいっぱいぶら下がっていて、ちょっと夜店のような雰囲気です。

「大坂通」の中心には広場があって、そこには金銀の大きなひょうたんモニュメントがあります。さらに、その前に置かれた休憩用の黒いベンチもしっかりひょうたん型をしています。この一画をひょうたん尽くしにしようという店側のコンセプトがはっきりと感じられますね。こんな説明文もありました。

末広がりのかたちをした瓢箪は古来よりとても縁起のいいものとされ、除災招福のお守りや魔除けとして広く用いられてきました。3つ揃えば三拍(瓢)子揃って縁起がよい。6つ揃った六瓢箪は無病(六瓢)息災のお守りになるとされます。

ふだんなら、金銀の大ひょうたん前は格好の撮影スポットとして、観光客だらけだったのに違いありません。しかし、この日は本当に誰も歩いていませんでした。食事の時間帯をはずしていたせいかもしれません。おかげでゆっくりとひょうたん達をカメラに収めることができ、私としては大満足。

ただ、ぜひ立ち寄ろうと思っていた「センナリヤフルーツパーラー」が、臨時休業していたのが残念でした。このお店は新世界ジャンジャン横丁に本店があり、大阪ミックスジュースで有名な「千成屋珈琲」の新業態なのです。

「千成屋珈琲」は名前の通り千成ひょうたんがロゴにもあしらわれていて、それがうっとりするような、アンティークで素敵なデザインで……。「ここも、ひょうたん日記で近いうちに行かないとあかんな」と思っていたのですが、調べてみると、なんと本店も夏から臨時休業中とのことでした!ショック!

もっと早く行っておけばよかった……。あくまで休業であって閉店ではないのが救いですけど。「千成屋珈琲」さん、営業再開を心待ちにしていますよー!

(460日目∞ 2月25日)