ふじっこさんの新ひょうたん楽器(その1・その2)
by 丸黄うりほ
今さらですが自己紹介をしますと、私はひょうたんを育てて、その実から自作楽器を作り、演奏するという活動をここ何年間か続けています。ソロ活動は「オール電化ひょうたん」名義。そして、現在3人組のバンドのほうは「ヒョウタン総合研究所」といいます(かつては4人組のこともありました)。
昨年3月を最後に「ヒョウタン総合研究所」のほうは一切ライブ活動をできていないのですが(「オール電化ひょうたん」のほうは地味に活動しています)、メンバーの一人・ふじっこさんは「いつか再開できるように」と、がんがん新楽器を作っています。三重県在住のふじっこさんと大阪の私とはなかなか気軽に会えないのですが、このたび写真、動画、そして楽器製作の説明書を送ってきてくれましたので、きょうと明日はその紹介をしていきますね!
まず、写真1枚目から4枚目をご覧ください。新楽器・その1「ひょうたんカホン」です。
カホンは、普通は四角い箱の形をした楽器で、椅子のようにまたがって演奏します。しかしひょうたんにまたがると割れてしまいますから、これは胸に抱えて演奏することにしたそうです。
「ひょうたんカホン」に使用したひょうたんは、養老の「安田ひょうたん店」さんで購入した硬くてしっかりしたもの。その胴に直径7センチの穴を開けてサウンドホールを作りました。スネアドラムの底に使われているスナッピーと呼ばれる部品を二つに切り、それをプラパネに貼り付けたものを二本作って内部に粘着テープで固定。なかなかこの固定が難しかったそうです。
で、動画を見せてもらったんですが、ちゃんとカホンの音が出ています!ふじっこさんの叩き方もなかなかのもの。ちなみに、演奏中の動画をツイッターにアップしたら、なぜか「センシティブ動画」として表示されたらしく……?もしかしたら、AIがひょうたんをお尻と認識したのかな……?(笑)
次は、5枚目と6枚目の写真に行きましょう。新楽器・その2「フルスではない」です。
フルスというのは中国のひょうたん笛のことで、歌うようになめらかなメロディを奏でる楽器です。しかし、ふじっこさんの作ったものは見た目が似ているだけで全然「フルスではない」。
用意したのはピーピー笛のリード、ストロー、塩ビ管、竹、そして千成ひょうたんです。ひょうたんの口部にストローをさしこみ、そこにリードをさします。ひょうたんのお尻にも穴を開け、そこから塩ビ菅をさした竹をさしこんで、上部のストローと合体させてできあがり。
竹には音階が出るように穴を開けてみたそうですが、出来上がったのは超微妙なひょうたん型の鳴り物で「フルスではない」ものでした。とはいえ、自作楽器はこういうものこそ楽しいんですよねぇ。
明日は、新ひょうたん楽器(その3・その4)を紹介します!
(454日目∞ 2月16日)