瓢箪崩山に登ってきました!(4)

by 丸黄うりほ 

▲江文峠を目指して歩き出した道は大荒れ

▲倒壊した木。現代アート感があります

▲きれいな虹色のきのこ

▲あれ? 一度通ったところに戻ってきた?

▲迷ったのはこの曲った道標のせいか……!

▲時間はかかったけど、なんとか下山!お疲れ様でした!

▲静原方面より写す。中央が瓢箪崩山?

 

ひょうたんアウトドア部による瓢箪崩山登山も、いよいよ下り。

下山ルートはいくつかあるのですが、私たちは江文峠方面へ。というのは、やはり私が「下山後に、山がひょうたん型に見える地点があれば写真を撮りたいです」と言ったからなのですが。あるどろばんでぃ氏によると「うーん。帰りはどこから下りても見えないんじゃないかな」ということでしたが、可能性のあるのが江文峠ということで、少ない望みに賭けてみました。

しかし、歩き出した道はものすごく荒れていました。大きな木が、根ごとえぐられて倒れている。そういうのがいくつも横たわっていて、本来の道を塞いでしまっているのです。風雨で流れ出した岩や大きな石もごろごろしています。

「これは本当に通れないな」と思うような箇所もあったんですが、ほとんど崖を滑り降りるようにして、あるどろばんでぃ氏はがんがん進んでいきます。私たちもついていくしかありません。頂上にいたスナフキンも、この崖みたいな道を下りたのでしょうか。飄々として見えたけど、山登りを一人でするような人は違うな。

だけど、こんなアドベンチャーな山がレベル3なんて本当かな?いやー、きっと違う。あるどろばんでぃ氏が以前ここに登ったときは、こんなことにはなっていなかったようです。こんなことになってしまったのは、2018年に近畿を直撃した台風のせい。被害が大きく、広範囲すぎたので、あれ以後も山を片付けていないのだと思います。

小雨はやみ、晴れ間が出てきました。それにしても。

倒壊の規模が凄すぎて、あたりにはディストピア感が漂っていました。ちょっとコンテンポラリーアート的な、樹木という物質そのものが迫ってくるような迫力もあります。足元を見ると、虹色のきのこが……。まるで悪夢を見ているようです。

そんな感じで、「瓢箪崩山 6」の道標にやっとたどり着いたときは正直言ってホッとしました。

その続きは比較的なだらかな道。途中で、大きなバイクに乗って通り過ぎるワイルドなおじさん集団とすれ違いました。

「瓢箪崩山 7」の道標の近くには、金属でできた道しるべもありましたが、ぐにゃりと曲がっていて分かりにくい。とりあえずこっちかなと見当をつけて歩いて行ったら、なんとまた「瓢箪崩山 6」に戻ってきてしまいました。しかも、そこでは、さっきすれ違って反対方向に行ったはずのバイクおじさんたちが休憩中……。

私たち、完全に道を間違ってしまったようです。親切なバイクおじさんたちに正しい道を教えてもらい、気を取り直して再び歩き出しました。

歩きながら、「この山を瓢箪崩山って名づけたのは誰なんでしょうね?」とふじっこさんが言うので、「ほんまに、崩山ってぴったりやな」と私。「こんな崩れた山にひょうたんなんて名前、立派すぎてもったいないわ。こんな山には、瓢箪崩山くらいがちょうどええわ」と、ときどき自分のライブ中に出てくるイヤミでイケズなおばさんキャラが、口から勝手に出てきました(笑)。

そんなこんなでしたが、ひょうたんアウトドア部は迷いながらもなんとか下山。下りの道はそれなりに楽しく、「私たち今きっと、ひょうたん型の背中部分を歩いているんだよね?」っていう感じを味わうことができました。

時刻は午後3時半になっていました。下山口からは一般道路を歩いて静原方面へ。振り返ると、山々の間にぽこんと丸い山が見えました。「あれが瓢箪崩山ですか?」とあるどろばんでぃ氏に尋ねると、「いや、あれは違います」とおっしゃる。でも、ちょっとひょうたん型に見えたので、その写真をこのレポートの最後にアップしておこうと思います。

ひょうたんアウトドア部のみなさん、楽しかったね。お疲れ様でしたー!

(443日目∞ 1月29日)

 

※次回444日目は奥田亮「でれろん暮らし」、2月1日(月)にアップ。

445日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、2月2日(火)にアップします。