瓢箪崩山に登ってきました!(2)

by 丸黄うりほ

▲足元には落ち葉がいっぱい

▲道しるべの「瓢箪崩山」という表記にいちいちアガる

▲なめたらあかん!意外な急勾配

▲ブレア・ウィッチみがあります

▲待ってー、置いていかんといてー!

▲ついに瓢箪崩山、三等三角点到達!

▲1時間半かかってようやく頂上へ!

 

瓢箪崩山の登山口からしばらくは傾斜の穏やかな枯葉の道です。いろいろな種類のドングリもいっぱい落ちています。「これは何というドングリですか」とふじっこさんがたずねると、あるどろばんでぃ氏は「これはアカガシかな」などと即答。本職が植物関係の人なので、話を聞いているだけで勉強になる。「食べられますか?」などと平和な会話がしばらく続きました。

しかし、瓢箪崩山って本当に何もない。トイレとかベンチとか休憩所みたいなものは一切ありません。視界が開ける場所もほとんどなく、とにかく木ばかり。番号のふられた道しるべが、たまにポツンと出てくるだけ。

しかし、そこにはもれなく「瓢箪崩山」という文字列がありました。私は「瓢箪」という漢字を見ただけで体内BPMが上がる体質ですので、この標識に出会うたびうれしくなって写真を撮りました。

「瓢箪崩山 2」くらいまでは比較的穏やかな山道でした。「この山の登山レベルってどのくらいですか?」とふじっさんが聞くと、「10段階で2くらいですかね」と、あるどろばんでぃ氏。そ、そんな低レベルなのか……。しかし、「瓢箪崩山 3」を越えたあたりから傾斜がどんどん強くなってきました。「これでも2ですか?」と私が聞くと、「3くらいかもしれませんね」とあるどろばんでぃ氏も修正。いや、これは結構きつい。低山だけど、なだらかな道は最初だけ。ここには、ハイキングに毛のはえたくらいだと思って来てはダメだと思います。

「瓢箪崩山 4」の道しるべのあたりからは倒木や朽木が増え始めました。おそらく2018年に近畿地方を直撃した台風の爪痕だと思われます。その朽木に麻紐のようなものでくくり付けた道標も出現。さらに森が深くなり、景色も暗くなってきました。私たちの先を行く人影もなければ、すれ違う人もいません。私は20年ほど前にヒットしたホラー映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を思い出して、ちょっと怖くなってきました。

傾斜はますます強くなり、足元の倒木もますます多く。息も切れてきました。冬だというのに汗びっしょりです。私は手ぬぐいを首の周りに巻きました。あるどろばんでぃ氏は軽快に登っていきます。ふじっこさんも、それに合わせて軽い足取りでついていきます。ああ、私はダメだわ、体力ないわー。

その時、ストックの先がなくなっていることに気づきました。二人にちょっと待ってもらって周囲を探してみたけどない。あきらめて、スペアの部品を取り付けましたが、大きな遅れをとってしまいました。「待ってー。おいていかんといてー!」

ふじっこさんが上の方で叫ぶ声がしました。「頂上だー!」

私も二人を追いかけて一気に駆け上がりました。

三等三角点が見えました。瓢箪崩山、標高532.4メートル。ついに頂上です!

(レポートは明日も続きます)

(441日目∞ 1月27日)