雪のいなべ市、ひょうたんのしめ縄

by 丸黄うりほ

▲写真1:ふじっこ流、しめ縄にもひょうたん!

▲写真2:雪だるまの帽子にもひょうたん

▲写真3:雪解けの合間、屋外でのひょうたん干し

 

私のベランダひょうたん栽培に、昨年ずっと伴走してくれた三重県いなべ市在住のふじっこさん。写真と情報提供によるリモートひょうたん活動によって、ずいぶん「ひょうたん日記」を賑やかにしてくれました。

彼女の6種6苗のひょうたんはすべて年内で栽培を終了。そのうち大ひょうたんだけは収穫がありませんでしたが、十成、百成、豆ひょうたんはなかなかの豊作で、水漬けも乾燥もすべて完了しました。あとは楽器になるのを待つばかり。長ひょうたんと大瓢タワーはそれぞれ1個ずつ実をつけて、その水漬けが12月に終わり、乾燥中の状態での年越しとなりました。

手づくり派のふじっこさんは、しめ縄にもひょうたんをあしらいました(写真1)。真ん中に飾ったのは、昨年育てた豆ひょうたんの実。これはおめでたい!ひょうたんの神様が喜んでくださりそうです。きっといい正月になったことでしょう!

ところで、三重県というと私には伊勢志摩のイメージがあって、なんとなく暖かそうなところだと思っていたのですが、いなべ市は三重県北部。とくにふじっこさんのお家のあたりは山間部で寒いのだそうです。年末にやってきた寒波とともに大雪が降り、今年は雪の正月になったらしい。

夏の間、ひょうたんたちが元気に蔓を伸ばしていた庭も真っ白!2枚目の写真を見てください。こんな雪だるまが作れてしまうくらいの積雪だったそうです。寒そうですねー!しかし、ひょうたん型をした雪だるまが被っている帽子は、やはりひょうたん!さすがふじっこさん、生活のあらゆる場面にひょうたん使いを欠かしません。

長ひょうたんと大瓢タワーの実も、年末までは戸外で干していたらしいですが、雪が降りだしたので室内に取り込みました。

年明け2日には雪が解け、晴れたので再び外へ(写真3)。室内に置いている間に長ひょうたん「おろち」の実には少しカビが生えてしまったそうですが、なんだかそれがかえって風格を感じさせます。真っ白なひょうたんよりも今のほうがシブい。ディジュリドゥを思わせる形で、すごくいい楽器になりそうな気がするのは私だけでしょうか?

(427日目∞ 1月7日)