まあまあ様になったかな
by 奥田亮
雪ですね。全国的にどかっと降ったようですが、こちらもまあまあ降りました。昨日は今年初の雪掻き。たいした量ではなかったのでよかったです。ただ、気温があまり上がらないので路面が凍結して歩くのが大変です。水漬け中のUFOも氷漬けになってしまいました。
前回チラリとお知らせしていましたが、町内のしんきん(長野信用金庫小布施支店)のウインドウを使った展示スペース「しんきんギャラリー」で、拙作の展示が始まりました。予定していた別の展示がキャンセルになり、急遽私が展示をすることなったのでした。
作品は、昔せっせと彫っていた「はんこ絵」。展示期間は12月半ばから1月半ばなので、時節柄、かつて毎年年賀状に彫っていた、干支をモチーフにした作品を展示することにしました。篆刻の石に彫っているので、さすがに原寸ではガラス越しに見るには小さ過ぎます。スキャンしてぐわーんと拡大し、彩色したものをプリントしました。
いったいいつ彫ったんだったかと見てみると、どうも「子」が1996年で、「辰」が2000年、「巳」が2001年のようで、おおむねこの前後の作品のようでした。いずれにせよ随分昔の作品です。
はんこの作品は、彫った石そのものはすでにないものもありますが、だいたいのものは印影(はんこを紙に押したもの)は残してありました。干支が全部は揃っておらず、1つだけ、「未」の作品がどうしても出てきませんでした。
ということで本当に久しぶりに彫りました。出来るのかなと思いましたが、やってみると案外体が覚えているもので、なんとかなりました。12枚並べてみると、まあまあ様になったかなとひと安心です。もしお近くの方が居られましたらどうぞご覧ください。
さて、もうひとつお知らせしておりました満龍寺のライブ配信は、12月23日(水)14時頃から。満龍寺のインスタグラムでの配信です(配信はこちらから)。時間は多少ずれ込む可能性がありますが、アーカイブをYouTubeに載せるとのことです。
ということで先日、会場の下見と打合せのために満龍寺を訪れました。本堂ではイベントの準備がじわじわと行われていました。別の日にライブ配信するサウンドアーティストのSui Nacazimaさんが、本堂のあちこちにスピーカーコーンを裸のまま配置し、アンビエントなノイズを流しています。その音の中で、冬至に奉納演舞するダンサーのリハが行われ、奥では大晦日に配る御札を木版で手刷りしています。「整然としたカオス」とでもいいましょうか。なんとも心地よい空気が流れています。
さて、私もそろそろ気持ちを整えつつ、準備に入らないといけません。まずは音響機材の使い方を思い出すところからです。これ、本当に苦手で、いつもわからないなりに、いろいろつないでみたりして何となく出来ていくので、毎回記憶がリセットされていてとにかく時間がかかるのです。楽器に触れるのはその後になりそうです。間に合うのでしょうか……。
今年の冬至過ぎに太陽系の惑星が直列し、世界が新しいフェーズに変換するとか。このタイミングで「はんこ絵」といい、「ヒョウタン楽器」といい、過去の総ざらい的なことが起こったのも、何か意味があるのでありましょうか。でれろん、でれろん。
(419日目∞ 12月21日)