ひょうたんの水漬けをはじめました!(1)
by 丸黄うりほ
今週収穫したひょうたん「ティトゥス」の11個の実。薄い緑色をした、まるでヒスイのように美しいひょうたんが楽しめるのは今だけ。本当はもう少しこの状態でおいておき鑑賞したいのですが、まだベランダの蔓に第二弾も残っているし……ということで、さっさと水漬け作業に入ることにしました。
ところで、水漬けって何?とおっしゃる方もあるかと思います。ひょうたん好きの方やこの日記をずっと読んでくださっている方にはもうおなじみ、いわゆる「瓢道の試練の大きな山場」なのでありますが、少し解説しておきますね。
ひょうたんはウリ科の植物で、実を収穫したときはスイカやカボチャと同じく中身がつまっています。この中身を出し、からっぽにして表皮だけにした状態が、みなさんがよくご存知の容れ物のひょうたんなのです。
ではどうやって中身をからっぽにするのか?というと、ひょうたんを水に浸けて中身を腐らせて、どろどろに溶けた中身とタネを出す。するとかたくてしっかりとした表皮だけが残る。
その作業をこれからするわけなのですが、それが「瓢道の試練の大きな山場」と呼ばれるのはなぜなのか?……それはですね、この日記を続けて読んでくだされば、じょじょに明らかになります。
「瓢道の試練の大きな山場」の意味を知ってる方は、鼻にフタをして息を止めながら今後しばらくの展開を見守ってくださいね。
さて。収穫したひょうたんに、まずは穴を開けます。お尻やお腹に開ける場合もありますが、今回はすべて口部に開けることにしました。
蔓をハサミで切り、キリを立てて中心を決めてから、ドリルで穴を開けていきます。今回は直径1センチのドリルを使いました。完熟して皮のかたくなったひょうたんに穴を開けるのは結構大変です。とくに今年のひょうたんはお尻が丸くて不安定なので、作業のあいだずっと左手でしっかり捕まえながら、右手でドリルを使わねばなりませんでした。変なところに力が入って肩が凝ります。
11個全部の穴が開いたら、そのなかに竹串を刺し込んでぐしぐし。こうやっておくと腐敗がより早く進むらしいのです。
次に水漬けの容器を用意します。いつもは四角い透明のコンテナを使っていたんですが、今年は45リットルのゴミ箱で浸けてみることにしました。収穫量が多くていつものコンテナでは間に合いそうになかったのと、月曜日「でれろん暮らし」の奥田亮さんやふじっこさんの作業を見ていて、タテ長で深さのある容器のほうがひょうたんが沈みやすく浸けやすいかも?と思ったのです。
ひょうたんは洗濯ネットに入れ、4枚目の写真のように、そのネットを紐と結束バンドでコンクリートブロックにくっつけました。これを底に沈めておけば、ひょうたんが浮き上がってくることもなく、うまく浸けられるのではないか。
準備は整いました。ゴミ箱を風呂場に持っていき、蛇口からじゃあぁーっと湯を注ぎます。さて、どうなることやら?続きは明日!
(412日目∞ 12月10日)