大瓢タワーとスーパー長瓢、瓢道の山場に突入!

by 丸黄うりほ 

▲写真1:大瓢タワー「超明日香」とふじっこさん

▲写真2:まだ青くて体重が重い……

▲写真3:風通しの良い場所で1カ月待機。隣に寝てる子はカボチャ

▲写真4:大きなバケツで水漬けスタート!

▲写真5:スーパー長瓢「おろち」

▲写真6:畑に棺桶?

▲写真7:ビニールシートに横たわる「おろち」

 

「ひょうたん日記」は本日400日目を迎えました。いつもご愛読くださっているみなさま、どうもありがとうございます!

さて、記念すべき400日目は、久しぶりにふじっこさんの畑のひょうたんに登場してもらいましょう。10月15日(374日目)の報告以来ですから、一カ月以上のご無沙汰でしたね。前回の時点で畑に残っていたひょうたんは大瓢タワー「超明日香」と、スーパー長瓢「おろち」の2株。どちらも実が1個ずつなっていて、完熟するまで日数をかせぎつつ収穫を待っている状態でした。

まず1枚目の写真をご覧ください。ふじっこさんが笑顔で抱きしめているのは大瓢タワー「超明日香」の実です。なかなか立派な実!! ちょっと下半身デブな、ゆるーい形もとても素敵です。

じつはこの実、収穫予定日の10月末を待たず、10月中旬ごろに蔓が切れてしまったのだそうです。当時の体重は5キロ以上あり(写真2)、まだ青くて重く、このまま水浸けすると皮が薄いかもしれない。というわけで、しばらくおいて乾燥させることにしたそうです。

最初は軒下に吊るすことを考えたそうですが、重すぎて無理。ということで、風通しのいい場所で様子を見ることに(写真3)。ひょうたんによく似た形のカボチャと並んで、ちょこんと座っている姿がめちゃくちゃ愛くるしいですね。未熟な実を放置しておくと全体がカビてしまったり、腐ってしまうこともあるのですが、「超明日香」の場合は大きなダメージもなく、うまくいきました。

体重が少し軽くなった11月中旬に水漬けスタート。最初はひょうたんをネットに入れて、そこに石をくっつけてしずめる予定でしたが、実がプカプカ浮いてくるので写真4のようなスタイルに変更。ちなみに、豆ひょうたんのような小型ひょうたんの場合は、ネットに入れて沈める方法でとてもうまく水漬けができたそうです。

スーパー長瓢「おろち」のほうは、株本体もずっと生きていて、予定通り11月中旬に無事収穫。実の長さは150センチほどありましたが、先の30センチほどは腐ってきたので切り落としたそうです(写真5)。切り口を見ると、なかのワタ部分がすでに少し腐りかけているのがわかります。

この蛇のように長い「おろち」の実の水浸けを行うために、ふじっこさんが畑に用意したのは、棺桶……?(写真6)

いえいえ、プラスチックの板を切って、サイズぴったりの水槽をわざわざ作ったのだそうですよ!

水槽にブルーのビニールシートを敷いて、そこにネットをかぶせた「おろち」の実を入れ、石をくくりつけて沈めました。さらに実が浮いてこないように中央を紐でしばって完成。ふじっこさん、初めての長ひょうたんなのに非常に用意周到です。養老の「らんぷ館」さんで教えてもらった技だそうです。

こんな感じで「超明日香」と「おろち」の水漬けがはじまって……。

……きょうでちょうど10日たちました。そろそろバケツや水槽から、あのひょうたん独特のすさまじい臭いが発生してくるころ。いよいよ、瓢道の試練の大きな山場に突入です!

(400日目∞ 11月24日)