ひょうたんな街・長浜(7) 憧れの「太閤ひょうたん」へ!

by 丸黄うりほ

▲やってきました!「太閤ひょうたん」

▲「全日本愛瓢会本部」看板の前にて筆者

▲2階への階段には「長浜ひょうたん憲章」なるものが

▲窓辺に浮かび上がるひょうたんシルエット

▲お店の中は、ひょうたんひょうたんひょうたん!

▲「人の道」、これは……、あれと似ている!

 

「長浜六瓢箪めぐり」には、一昨日と昨日の日記で紹介した豊国神社、長浜八幡宮、舎那院のほかに、知善院、神照寺、総持寺が含まれているのですが、今回はキャンペーンが終了していることもあって泣く泣く割愛しました。

そしていよいよ我がヒョウタン総合研究所・所員2名(ふじっこさんと私)は、長浜ひょうたん界の本丸へと向いました!

北国街道と呼ばれる古い町並みが残る通り沿いに、その目的地はありました。1階がガラス工房になっていて、2階の瓦屋根の下に赤や黄色や緑色に染められたひょうたんがぶら下がっています。「太閤ひょうたん」の看板も見えました。

ひょうたんの専門店というのは、いったい日本に何店舗あるのでしょうか。その中でも、この「太閤ひょうたん」はおそらく日本一有名なひょうたん店ではないだろうかと思います。

というのは、このお店のご主人はとても長い間「全日本愛瓢会」の会長をつとめてらっしゃったのです。「全日本愛瓢会」というのは、この日記を愛読してくださっている方にはもうおなじみですよね。そうです、ひょうたん好きの秋篠宮殿下が名誉顧問をつとめてらっしゃる、日本一有名かつ権威のあるひょうたん愛好家団体なのです。

お店の入口には「全日本愛瓢会本部」という看板が誇らしげに掲げられていました。この文字列を見ただけで、もう私などはアガってしまい、ドキドキであります。

ガラス戸のすぐ奥には階段があり、「↑ひょうたん館」という案内が。階段を上っていくと、途中に筆文字で書かれた「長浜ひょうたん憲章」なるものが貼り出されていました。3枚目の写真なのですが、ちょっと読んでみましょうね。

ひょうたんによる人とひとの和を広げ 味わいのある文化のまちをつくりましょう
ひょうたんを縁としてまちの未来を拓き 繁栄と活力あるまちをつくりましょう
ひょうたんを次世代へ継承し 末広がりのまちをつくりましょう
ひょうたんでさまざまな国の人と出合を結び 世界につながるまちをつくりましょう
ひょうたんつくりで無病息災、元気じるしの すこやかなまちをつくりましょう

平成7年8月8日(ひょうたんの日)制定 長浜愛瓢会

素晴らしいです!その素晴らしい内容が、すべてひょうたんに、やや強引に結びつけられているところが最高ですね。ひょうたん好きの私たちにとっては大きく頷きたくなることばかりです。

2階に上がると、風情のある古民家の窓越しにぶらぶらと下がる長ひょうたんのシルエットが。そして、店内に目をうつすと、ひょうたん!ひょうたん!ひょうたん!大小さまざま、形さまざま、塗料や紐で色とりどりに飾られたひょうたんがそろって迎えてくれました。あまりにもまぶしくて、どこを見ればいいのやら目が泳いでしまうほど。

入口近くの机の上には、「長浜ひょうたん憲章」とよく似た感じの筆文字で「人の道」と書かれたプリントがおいてあり、「自由におとりください」と書いてある(写真5枚目)。そのまっすぐな内容と、「長浜ひょうたん憲章」には共通するものを感じました。ふたつの心がけ、マニフェストを見て私が思い出したのは「全日本愛瓢会」が掲げる「瓢道 綱領」です。

「瓢道 綱領」は「全日本愛瓢会」の出版物にはたいてい付録としてついているもので、なるほど、単なるひょうたん好きを「瓢道」にまで高めるにはこのような志が必要なのかと背筋が伸びる内容なのです。もしかしたら、これらはすべてこの「太閤ひょうたん」のご主人によって提唱されたものなのかもしれないと思いました。

「太閤ひょうたん」レポートは明日に続きます。

(384日目∞10月29日)