ひょうたんな街・長浜(4)市役所も商工会議所も信用金庫も
by 丸黄うりほ
ふじっこさんと私は、長浜新川の六瓢目、「京都町橋」から少し北を東に折れ、大通りをまっすぐ長浜駅方向へもどっていきました。自転車で街の外側をぐるりと一周したことになります。
さて、次に目指すのは長浜市役所です。長浜タワーをのぞいてそれほど高い建物がないので、市役所はわりあい簡単に見つけることができました。建物には、遠くからでもはっきりと見える高い位置に、ひょうたんの市章が掲げられています。
この長浜市章、どなたがデザインされたのか。調べてみてもわからなかったのですが、本当にグッドデザインだと思います。
長浜市のウェブサイトには、「ひょうたんは、最初に長浜城主として当地を治めた羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)の馬印を表現している。3つの波形は琵琶湖を表すとともに、合併した1市2郡を表現している」とありました。平成18年からこの市章が採用されたのだとか。比較的新しいものなんですね。
市役所の前には「希望」と題されたモニュメントがありました。近づいてみると、無限を意味するインフィニティマークが。ひょうたんとは書いてない。書いてないけど、ここは長浜です。これはひょうたんを意識したものとみて間違いないでしょう。
次に私たちは長浜商工会議所に向かいました。ここにはひょうたん型をした「ひょっこりひょうたん池」があるはずなのです。また、「ひょうたん共済制度」という生命保険商品も扱っているらしい。見つけた建物は白くて新しく、とってもきれいでした。しかし、ひょうたん型の池はいくら探しても見つかりません。しかも日曜日だったため、商工会議所は休み。
しかたなく隣のながはま文化福祉プラザで尋ねてみると、ひょうたん型の池は、かつての旧館の庭にあり、道路をはさんで向かい側にあったということがわかりました。池の片鱗だけでもないかと行ってみたんですが、何も残っていませんでした。
「残念。こういうこともあるよね……」と慰め合いながら私たち2人が次に向かったのは長浜信用金庫。ここにはひょうたんのゆるキャラ「ながたん」というのがいるはずなのです。
長浜信用金庫のウェブサイトによると、「ながたん」は、「湖北で生まれた瓢箪の6人兄弟という設定」だそうです。ちゃんと六瓢、6人いるのがうれしい。ながたんブルーは長男で琵琶湖、ながたんグリーンは次男で伊吹山、ながたんパープルは三男で歴史、ながたんレッドは四男で活気、ながたんオレンジは長女で温かさ、ながたんピンクは次女で優しさを象徴しているらしいですよ。
ぬいぐるみとかいないかなーと思って行ってみたんですが、そうでした、日曜日はここもお休み……!ですが、ATMコーナーは開いていてパンフレットが置いてあり、そこにはしっかり「ながたん」6兄弟がプリントされていました。まあ、かろうじて会えたって感じかな。
「ひょうたんな街・長浜」シリーズは来週も続きます。いよいよ街の中心部へ!
(380日目∞ 10月23日)
※次回381日目は奥田亮「でれろん暮らし」、10月26日(月)にアップ。
382日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、10月27日(火)にアップします。