ひょうたんな街・長浜(3)長浜新川、六瓢巡り
by 丸黄うりほ
自転車に乗ったふじっこさんと私は、そのまま琵琶湖畔を南へ。長浜新川(ながはましんせん)の河口までやってきました。
長浜新川は、長浜市内の洪水対策のため改修工事によって作られた放水路。国道8号線に沿って町の東側を南に向かって流れ、途中で西に向きを変えて最後は琵琶湖に注いでいます。この川には大小さまざまな橋がいくつもかけられているのですが、そのなかで比較的大きな6つの橋にひょうたんモニュメントがあるらしいのです!
私たちはその最初の橋「下坂浜大橋」の欄干で、1つ目のひょうたん物件を見つけることができました(写真2)。琵琶湖を表現したのであろう水色の波間を泳ぐ、2羽のカイツブリ。そして、どんぶらこと浮かぶ6つのひょうたん!
昨日の日記に写真をアップした琵琶湖の柵のデザインも6ひょうたんでしたよね。もうご存知だとは思いますが念のために説明しておきますと、6つのひょうたんには特別な意味があるのです。「六瓢」=「無病」が「無病息災」に通じるというわけで、とても縁起のいい印なのです。
これから訪れるひょうたん橋も6つある。長浜、どこまで六瓢にこだわるのか。ふじっこさんと私は、「6つの橋を全部見つけることができたら、私たちのミッションは成功。幸せになれるよね!」「じゃあ、もし1つでも見つけられなかったらどうなるのかな?」「瓢臭地獄に落ちるのでは?」などと馬鹿話をしながらママチャリを一生懸命こぎました。
私たちは長浜新川を上流にさかのぼって辿っていきました。橋に差し掛かるたびに、自転車のスピードを落としてひょうたんがないか目をこらします。いくつか、ひょうたん無しの橋をやり過ごした後に……。
ありました!2つ目のひょうたん。「大戌亥橋(おおいぬいばし)」です。
こちらのひょうたんは、白い網目のオブジェ。金属でできていて、ちょっとアートな雰囲気です。橋の四方に飾られ、そのうちの2つには写真のようにサギを思わせる鳥がとまっていました(写真3)。
自転車を飛ばして、さらに上流へ。3つ目のひょうたんは「西ノ前橋」にありました。この橋の柱は黒色で、ひょうたんは白。同じ形をしたひょうたんが橋の四方に飾られています。ちょっと地味かなと思いましたが、よくみるとこれはライト仕様になっていることがわかりました。暗くなったら明かりが灯り、とてもきれいでしょうね(写真4)。
国道を渡り、自転車は向きを変えて川沿いを北へ進んでいきました。4つ目の「たかなべ橋」のひょうたんも、5つ目の「さくら橋」のひょうたんもライト仕様で、いずれも橋の四方に飾られていました。(写真5・6)
さらに北へ。再び町の中心部に近くなってきて、交通量も増えてきました。私たちの自転車もついに6つ目「京都町橋」のひょうたんに到達!こちらは横にスパッと切ったような形をした茶色のひょうたんです。コンクリートでできているように見えますが、叩いてみると金属の音がしました(写真7)。
これで6つのひょうたんモニュメント制覇!六瓢のミッション無事成功です!
(379日目∞ 10月22日)