ひょうたんな街・長浜(2)架道橋に壁に湖畔に
by 丸黄うりほ
JR長浜駅観光案内所で自転車を借りた私とふじっこさんは、駅の西口を出て北側へ。西口と東口をつなぐ地下道(架道橋)にひょうたん物件がある!という情報をあらかじめ得ていたので、まずそちらへ向かいました。
しばらく行くと、確かにありました!写真1枚目が架道橋西側のひょうたんです。ざらざらした質感の茶色い石でできたひょうたんは、お尻が丸くなくてとんがった形をしていました。こういう形のひょうたんを実際の植物で見かけることはありますが、作り物(オブジェ)のひょうたんとしてはやや個性的なデザインです。物自体はかなり古そう。撮影するためにどけましたが、このひょうたんに立ちふさがるように雑草が茂っていました。
線路の下を通って、今度は東口へ。東側にあるひょうたんは、西側のひょうたんに比べると丸っこい形で、正統派な美形でした。少しお尻を持ち上げた状態で二個一対になって配置されています。北側が茶色、南側が緑色っぽい。でも、もとはもっと違う色だったのかもという感じもします。塗料が剥げて色が変わってしまったのでしょうか。
架道橋にひょうたん。はっきりいって何の役にもたっていませんね。しかし、これこそが象徴、シンボルというもの。
私たちは西口にもどり、そこから北へ自転車を走らせました。KBセーレンという大きい工場の向かいあたりに、第2の目標物件が見えてきました!
それは、ぱっとみたところ普通の団地です。しかし、その壁にはひょうたんがいっぱい……!!
私はこのひょうたん団地の写真をネットで見つけたものの、長浜のどこにあるのかわかりませんでした。それで、駅の観光案内所の女性に見てもらったのです。「あ、これ知ってます!」と女性。教えてもらった道を走って、無事にたどり着くことができました。本物だー。本当に建ってるー。感激です。
この壁のひょうたんはなかなかモダンなデザインですよね。私は個人的に、世間のひょうたんデザインが和風一辺倒なのは面白くないなと思っていまして、こういったミッドセンチュリー風味のものは特に好物であります。「ここに住みたいー!」と、ふじっこさんと言い合いました。
さて、次に私たちが向かったのは琵琶湖畔です。自転車の向きを変え、長浜城の建つ豊公園に戻り、さざなみ街道をさらに南へ。天気も良く、本格的なサイクリングやバイクツーリングの人たちが気持ち良さそうに走っていましたが、私たちはママチャリでゆっくり走りながらひょうたん探し。
湖が見えてきた!と思ったら、ひょうたんも発見!
湖畔に張り巡らされた柵は、水に浮かぶ6つのひょうたんデザイン。それが、見渡す限りどこまでも続いていました。
(378日目∞ 10月21日)