ひょうたんな街・長浜(1)秀吉ゆかりの城下町
by 丸黄うりほ
滋賀県長浜市といえば、ひょうたん好きにとって憧れの町。まず、市章がひょうたんマーク。町中にひょうたんをあしらった物件やひょうたん型オブジェがたくさんあるという噂。そして、日本を代表する本格的なひょうたん店のひとつ「太閤ひょうたん」もここにあるのです。
なぜ長浜がそんなにひょうたんびいきの町なのかというと……。はい、やはり出ました、太閤・豊臣秀吉。
まず1枚目の写真をご覧ください。こちらは1983年に再建された長浜城です。残された図面などをもとに中世の様式で建てられ、中は歴史博物館になっています。長浜城は秀吉が初めて一国一城の主となった「出世城」といわれ、長浜はその城下町として発展しました。
そして、秀吉といえば……、この日記を愛読してくださっているみなさんはもうご存知ですよね。大変なひょうたん好きであり、なによりもその馬印が千成ひょうたんであったことを!
というわけで、ヒョウタン総合研究所・所員の私こと丸黄うりほと、同じく所員のふじっこさんは、先週末わくわくしながら長浜を訪れたのでした。
私たち二人が朝一番に向かったのはJR長浜駅の構内2階にある観光案内所です。ここでレンタサイクルを利用することにしました。手続きをしながら、ついうれしくなった私は案内所の女性に口をすべらせてしまいました。
「じつは……私たちひょうたんが好きなんです。長浜ってひょうたん物件が多いんですよね?」
女性は一瞬きょとんとした表情をされましたが、すぐに、「ああ、確かに長浜はひょうたん多いですね!ここの住民なのでたいして気にしていませんでしたけど、言われてみれば」との返答。
そして、「たとえば、ここを出ると正面にもあります。あれです」
……と指差し。駅に隣接した商業施設「おうみお土産小路」のマークにひょうたん!
さらに、「あのスーパーのロゴも。見えますか?『デ』の点々」。
「HEIWADO モンデクール」! おおおお、確かに、「デ」の点々がひょうたんになっています!!
うわー。うわー。いきなりひょうたんに出会えて、私もふじっこさんも、もう笑いで顔がゆるゆるのへろへろ。
しかし、調子に乗ったふじっこさんが、「やっぱり長浜って、ひょうたん目当ての観光客が多いんですか?」と尋ねると、女性は「いいえ。初めてです」ときっぱり、クールに。
「あら、そうなんですか……」。いったい長浜はどのくらいひょうたん推しなのでしょうか。ともかく町に出てひょうたん探しだ!というわけで、私たち二人は自転車にまたがって出発しました。
この長浜ひょうたん紀行、これから数日にわたって報告します。今回、何個のひょうたんに出会えるのか?ぜひ明日も読んでやってくださいね!
(377日目∞ 10月20日)