乾燥がすんだ庭、新しい実がついた畑
by 丸黄うりほ
ヒョウタン総合研究所所員ふじっこさんのひょうたん栽培は、4月からはじまりました。この日記の246日目(4月7日)に、養老の安田ひょうたん店で品種の異なる6つのひょうたん苗を購入し、栽培をスタートした記録が残っています。
最初に購入したのは、豆ひょうたん、十成、百成、大ひょうたん、スーパー長瓢、明日香美人でしたが、早くに明日香美人が枯れてしまい、かわりに大瓢タワーがやってきました。まだ寒さの残る4月だったせいか、その後も定植がうまくいかない苗が出て、かわりに新しい苗が投入され、最初にやってきた苗のまま栽培したのは大ひょうたんのみになりました。
その後はこの日記で報告を続けている私でもよくわからなくなるほど花が咲いたり、実がなったり、病気になったり。8月には大ひょうたん、十成、百成が枯れてしまって栽培終了し、9月には豆ひょうたんも栽培終了。その頃に大瓢タワーも枯れてしまったそうですが、実だけは畑に残されているという状態になりました。唯一、スーパー長瓢は現在も畑で頑張っています。
ようやく前置きが終わりました。では、きょうはその成果を見ていきましょう!
まず1枚目の写真から。「矢吹丈」と名づけられた十成と、「ゴローちゃん」と名づけられた百成の苗は、庭に隣同士で定植されました。そのため交雑したり、蔓と蔓がからまってこんがらがったりで、どれがどちらの実かわからない状態に。いずれも病気で枯れてしまって実を早採りしたため、水浸け段階で崩壊した実もあったそうですが、この9個が無事に乾燥まで終わりました。大きさは高さ25センチから15センチくらいでしょうか。模範的なプロポーションの美形ひょうたんが多くて、ずらりと石垣の前に並んだ姿がかわいいですね!この後、どんな楽器に変身するのかとても楽しみです!
2枚目の写真は368日目(10月7日)に報告したように、穴を開けずに水浸けした豆ひょうたん「里中智」です。全部で31個。1本の苗についた実なのに、色んな形のものがありますね。上のふくらみがなく、フラスコのような形のものも多い。確か、十成の雄花を使って受粉した実もあったと思うのですが、その実はこのなかにあるのでしょうか?このひょうたんたちも、これから楽器になってどんな音を奏でてくれるのでしょう。楽しみにしています!
かわって3枚目の写真は、今も畑に残って頑張っているスーパー長瓢「おろち」です。なんと今頃になって2個目の実がついたそうですよ!赤いネットに包まれて真ん中に写っている「おろち2号」は30センチ。また、その右の子房もふくらみつつあり、もしかしたら「おろち3号」になれるかも?
4枚目の写真は大瓢タワー「超明日香」の唯一の実と、育て主のふじっこさんです。こうやって並んでみると大きさがよくわかりますね!この実が完熟し、収穫OKになるまであと半月ほど。頑張れー!
(374日目∞ 10月15日)