成功?失敗?ひょうたんチャレンジ!
by 丸黄うりほ
三重県いなべ市在住、ヒョウタン総合研究所所員のふじっこさんは、とにかくチャレンジャーです。ひょうたん栽培歴2年生にして、上級者向けのスーパー長瓢だとか、大瓢タワーといった巨大ひょうたんの栽培に挑戦するところからもそれがうかがえます。畑に植えられたそれらの大物ひょうたんたちは、作ってあげた棚をほとんど無視して場外に蔓を伸ばすわ、虫を大量発生させるわで猛獣のごとく大暴れ。かなり手こずらせたようですが、彼女はまったくめげてない。ふじっこさんのチャレンジャーぶりを見ていると、私のひょうたん栽培などはじつに小心者の所業よのう、と感じます。
そんなふじっこさんの今年のひょうたん栽培ですが、最も成功したのは大物とは逆に、小さい実がたくさんなる豆ひょうたんだったと思います。収穫後、通常はひょうたんの口部かお尻に穴をあけて水浸けし、タネとワタをとりのぞいてから乾燥させるのですが、なんとふじっこさんは、穴を開けずにそのまま水浸けしたらしい。1枚目の写真が水浸け直前の豆ひょうたんです。
ええっ、それってどうなるのかなと思っていたのですが、結果から言うと大成功です。2枚目の写真が乾燥終了後。なかにはタネが残っていると思いますが、シミなどもなく、ひょうたん型はきれいに保たれています。小さい実に穴をあけるのは難しく、ときには口部の美しさを損なってしまうこともあるので、このやり方はいいですね。中身の振り出し作業のしんどさもありませんし。
ふじっこさんは、養老の「安田ひょうたん店」さんで買った小さなひょうたんに穴があいていなかったことから、このやり方を知ったのだそうです。
3枚目の写真は、会社で育ったサプライズひょうたんのタネです。このひょうたんの形が気に入ったということで、来年も育ててみようと採取。自家製のタネは保存がポイントで、乾燥剤を入れて一定の温度に保つのがいいそうですが、発芽率はどうしても市販のタネに劣ります。そして、まく前には消毒も欠かせません。私などは、その手間にどうしても躊躇してしまう。でも、成功した時の感動は大きいでしょう。チャレンジ精神は大切です。
最後に、4枚目の写真はひょうたんの雄花ブーケです。なんと、このブーケをふじっこさんは押し花にしてみたとのこと。その発想はありませんでした。5枚目の写真を見ると、あんまりきれいじゃないなー。ふじっこさんもそう思ったらしく、その後、この花を漂白剤に浸けてみたそうです。そしてできあがったのが6枚目。ラミネート加工して栞にするそうですよ!
繰り返しますが、チャレンジ精神は大切です!
(368日目∞ 10月7日)