敵と戦いつつ、実を増やし続けるティトゥス

by 丸黄うりほ

▲葉に埋もれた「ティト実28号」

▲ごちゃごちゃした中に「ティト実29号」

▲ベランダの柵の上に「ティト実30号」

▲内側にぶらりと「ティト実31号」

▲細身で長い「ティト実32号」

▲32号と似ている「ティト実33号」

▲ウリキンウワバにかじられた「ティト実34号」(右)

 

金曜日の日記、3週連続で同じような内容とビジュアルにになってしまって、ごめんなさい。先週は我が家のひょうたん「ティトゥス」の実が30個を超えそうだと書いたんですが、はい。超えました。今週新たに実になったのは7個で、通算34個になりました。

いやしかし、「ティトゥス」が、がんがん実を増やし続けるので、育て主もついていくのが大変です。写真を撮って日記に記録しておかないと、もうどれがどの実だったかわからなくなってしまいそう。ということで、この1週間にできた実の特徴を紹介しておきますね。

写真1枚目の「ティト実28号」は、ベランダ外側の葉の密集したところに成りました。写真が撮りにくく観察しにくいうえに、まわりの葉にはゴマみたいなアブラムシがいっぱいついていて、「ティト実28号」もウリキンウワバにかじられていました。

そうなんです、今の「ティトゥス」の最大の敵はアブラムシとウリキンウワバ。まあアブラムシは気持ち悪いだけであまり害はないのですが、ウリキン野郎は困る。葉をレースみたいに喰うだけでなく、花も実もかじるのです。

2枚目の「ティト実29号」の表面に、黒い細かい砂みたいなのがついているのがわかるでしょうか?これはウリキンウワバの糞です。

3枚目の「ティト実30号」は、ベランダの柵にひっかかったまま成長中。おもしろいのでこのままにしておこうと思います。

4枚目の「ティト実31号」、5枚目の「ティト実32号」、6枚目の「ティト実33号」はすべて観察しやすいベランダ内側にできました。どの実もなんとなく雰囲気が似ています。

7枚目に写っているひょうたんのうち、右が「ティト実34号」です。ウェストあたりに地図みたいな茶色い模様がついていますが、これがウリキンウワバのかじった跡です。実がまだ若くて柔らかい時にかじられた跡は、刺青のように残り、実の成長とともにそのまま大きくなります。

7個の実の現在のサイズは14センチから8センチ。どれもまだ青いので、これからもう少し大きくなるでしょう。

さて。虫対策として、ばらまくタイプの殺虫剤オルトランをがっつりとまきました。それからひどく喰われた葉をカット。残った葉には殺虫剤のベニカEXをまんべんなくスプレーしました。

それでも、虫喰い跡のある葉を裏返してみると、まだまだウリキン野郎が見つかります。ウリキンは透明な尺取り虫で、身体全体が食べた葉と同じ色をしていて、腹がたつほどうまく隠れています。私は使い捨てのポリ手袋をはめ、敵を見つけるたび指先でぶちぶちと潰していくことにしました。

気持ちわるぅー。いや、これもひょうたん愛です。

(365日目∞ 10月2日)

 ※次回366日目は奥田亮「でれろん暮らし」、10月5日(月)にアップ。

367日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、10月6日(火)にアップします。