シチーボーイ

by 奥田亮

「月下思惟像」アジアのどこかのみやげ物風

「ひょうたん菩薩立像(トルソ)」菩薩というより宇宙人ぽい。蛍光レッドがまぶしい。

気がつけば「でれろん暮らし」は家庭菜園の連載みたいになってきてしまいました。もともとそんなつもりはなかったのですが、どうも今年、私は家庭菜園に意識が向いているようで、自ずとそうなってしまっております。ということでまた畑のお話。なんてことないお話ですみません。

急に秋らしくなってきて、畑の様子も変わってきています。そろそろ秋野菜の播種、苗植えもタイムリミットが近づいています。8月終わり頃に植えた白菜。プランターに植えた苗の葉っぱが一番大きく、一見いい感じに育っていると思っていましたが、脆弱に育っているのか、虫に喰われて悲惨な姿。喰われているということは、喰っているやつがいるわけで、近寄って見ると緑黒いコロコロした粒があちこち転がっています。うぬぬ。隠れている葉っぱや裏側を目を凝らして何度もよーく見ると、いましたいました。葉っぱとほぼ同色でさっと見たぐらいでは見つからない緑色のにょろっとしてぷっくりしたのが……。大阪育ちのシチーボーイも少しはたくましくなりまして、ぐいっと手でつかんで……さすがに指でぐにゅっとつぶせるほどの勇気はないので「遠くで幸せになれっ」と心で叫んでポイッ。生きていればまた戻って来るかもしれませんが、その時はまたポイッとします。それにしても虫たちは、どうして雑草を食べてくれないんでしょう。そうしてくれたらお互いWinWinなのに。スベリヒユだっておいしいよ。

当初の予定では大豆を植えた2畝のうちの1畝を枝豆として食べて刈り、そこに秋野菜を植えるつもりだったのですが、今年の異常な気候ためか大豆の成長が遅く、まだ場所が空きません。暑い季節にビールと枝豆!と目論んでいたのですが、9月に入ってようやくサヤをつけだしたところ。最近ようやく少しだけ採って食べました。

それでもなんとか今週、小さい場所をやりくりして小松菜、チンゲンサイ、大根、野沢菜を植えました。場所がないのでプランターに植えた小松菜は、やはり虫がついているのを見つけてポイッ。でも地面に植えた方にはそんなに被害がありません。きっとプランターの土がよくなかったのでしょう。ボカシを水に溶かして散布してみました。菌ちゃんがんばれ。

さて、マイブームのひょうたんアクセサリー、最新作はひょうたんの表面への加工・彩色に止まらず、ひょうたん内部にまで及ぶようになってきてしまいました。これ、アクセサリーと呼べるのかどうか、というかアクセサリーにすべきなのかどうかという問題はあるのですが。

なんとなく殺生をしてしまった気持ちもあって、写真の2点を紹介させていただきます。虫さん、成仏してください。南無でれろん、でれろん。

(361日目∞ 9月28日)