長雨と猛暑でひょうたんもバテる!

by 丸黄うりほ

▲西山朝子さんのUFOは実をつけることができず(涙)。

▲ふじっこさんの十成、百成、大ひょうたんも生涯を終えた。

 

長い長い梅雨が明けたと思ったら40度の猛暑。今年はなんという激しい夏なのでしょう。ほとんどの野菜が不作で高騰していますが、ひょうたんにとっても大変厳しい年になりました。

毎年ひょうたんをベランダ栽培してらして、今年もUFOの苗を引き取ってくださったお料理の先生、ウーピーキッチンの西山朝子さんのところも今年はダメでした。とても大切に育ててくださっていたのに、枯れてしまった。おそらく、つる枯れ病だったとのこと。涼しげで上品な雄花の写真(1枚目)が遺影となりました。

また、こちらも毎年うまく育ててくださっていたK・FさんのUFOも、2苗とも枯れてしまいました。症状からはつる割れ病が疑われます。

異なる6品種のひょうたんを栽培中のふじっこさんは、先週末、庭に植えていた十成と百成、畑に植えていた大ひょうたんの栽培を完全に終了したそうです。すっからかんの空き地になった庭の写真を見せてもらいましたが、寂しい……。3苗とも炭疽病か、つる枯れ病の疑い。2枚目の写真はそのときに収穫した百成「ゴローちゃん」の実です。

そして、7月には棚にたくさんひょうたんがぶら下がっていた東山瓢箪プロジェクトも、実が完熟しないまま方広寺での栽培を終了したことをフェイスブックに報告されていました。

とにかく病気が多発した夏だったと思います。

私はどうにかできないものか……と思って、農業関係の本や野菜栽培についての記事をいろいろと調べてみました。それでわかったことを覚書として記しておきたいと思います。

梅雨が長すぎると日照不足でひょうたんの苗は徒長し、ひ弱に育ちます。土もじめじめして、根の活性が低下。反対に、土や水にいる菌類は活性化し、さまざまな病気を引き起こします。そして、雨や曇天が長く続いた後にいきなり晴天、猛暑になると、葉や果実が焼け、地上部と地下部の生育バランスが崩れてしおれが発生する。病気もこのときに一気に出てきて、弱っていた苗の生命を奪ってしまう……。

どうやらこういうメカニズムのようです。長雨と猛暑でひょうたんもバテるんですね。

対策として、野菜、果実の栽培に共通して挙げられているポイントがいくつかありました。

1.長雨の期間はできるだけ水はけ、排水をよくする。

2.葉が過密にならないように整枝して風通しをよくする。

3.梅雨の晴れ間には殺菌剤をまく。

4.肥料は窒素を控えめにして、少しずつ何度も与える。土のpHにも注意する。

この4項目、しっかり心に留めておこうと思います。

(334日目∞ 8月18日)