ティトゥスに10個目の実がなりそうです!

by 丸黄うりほ

▲まだ7センチほど。ふくらみかけの「ティト実10号」

▲地味な花ピークが続いています。

▲「ティトゥス」の全体は今こんな感じ。

▲古葉カットで姿を現した先成の実たち。

▲黄色くなった葉。ありがとう、お疲れ様!

 

早くも収穫したというふじっこさんのひょうたんに比べて、のんびりした我が家のひょうたん「ティトゥス」。2週間ぶりに、その生育の様子をお知らせしますね。

長過ぎた梅雨が明けて、8月に入ってからの「ティトゥス」はいくぶん元気を取り戻したように見えます。最も気になっていた、晴れの日に葉がぐったりして下向きになってしまう現象は見られなくなりました。水分の蒸発、暑さに対する耐性がついてきたんでしょうか。灼熱地獄のような高温になる我が家のベランダですが、今はいちばん暑い時間帯でも、夕方になっても、葉が上向いているので頼もしい感じがします。

それにしても、過湿と日照不足はやはりひょうたんの敵なんですね。菌がはびこり、病気が蔓延し、やたらと葉が茂る。図体が大きくなって一見元気そうに見えるけれども、じつは生き物としてはひ弱になる。そのことを今年の夏は特に実感させられました。

梅雨の間に蔓延してしまったうどんこ病、同時に出てきたべと病、炭疽病、ハダニ、ハモグリバエ等々のせいで葉がどんどん汚くなっていたのですが、毎日20分か30分ほどかけて、ちょっとずつ切り取っていきました。まだいくらか涼しい早朝の仕事、それでも汗だくになりながら。でも、古い葉がなくなると、また新しい蔓や葉が出てくるのがひょうたんのよいところです。そんなふうにして、今も葉の新旧入れ替わりは続いています。

新しい蔓には花芽がちょろちょろと付き、1日に一つ二つの地味な開花もずっと続いています。数が少ないのでランデブーのチャンスも少ないのですが、先週の土曜(ひょうたんの日)に珍しく雄花と雌花が揃って咲き、そのときに授粉した雌花が「ティト実10号」になりました。

「ティトゥス」はもう若くはありません。でも、まだ花も咲き、実をならすこともできる。黄色い葉は人間の白髪と同じく勲章です。中年になったひょうたん「ティトゥス」に、中年の人間である私はますます親近感を抱いているのです。

(332日目∞ 8月14日)

※次回333日目は奥田亮「でれろん暮らし」、8月17日(月)にアップ。

334日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、8月18日(火)にアップします。