ティトゥスは千成か?百成か?
by 丸黄うりほ
▲ひょうたん「ティトゥス」の実がふくらんできました!
先週末、「ティトゥス」の花が一気に咲き出しました。初日は雌花1個だけでしたが、数日おいて雄花4個と雌花4個、その翌日は雄花1個と雌花4個、雄花2個と雌花1個、雌花1個、雄花1個と雌花1個……。
細かくてすみません。合計しますと、これまでに雄花が8個と雌花が12個咲きました。
通常、ひょうたんの花は雄花から先に咲きはじめ、その数も雌花より圧倒的に多いはずなんですが、なぜか今年のひょうたん「ティトゥス」は雌花先行で、数も雌花のほうが多く咲いています。というより、雄花の数が少なすぎる。去年のひょうたん栽培記録を見てみると、同じような時期に雄花が1日に7個、8個と咲いた日が続いているというのに。
そんな状況なんですが、授粉率はまあまあで、現在9個の雌花がふくらんで実になりかかっています。ヒスイ色のつるつるの実が、毎日少しずつ大きくなっていく様子を観察するのは無上の喜びであります。
さて。「ティトゥス」は、岐阜県ひょうたん実行委員会さんにいただいたタネから育ったひょうたんで、「品種はたぶん百成。もしかしたら千成かもしれない」と聞いています。
千成ひょうたんは、5センチから13センチくらいの小型の実がなる品種。百成ひょうたんは、それより少し大きい、13センチから20センチくらいの実がなる品種です。
「ティトゥス」の実のサイズをはかってみると、いちばん大きくなっているもので現在13センチでした。これで成長が止まってしまえば千成で決定だと思います。しかし、これからまだ大きくなる可能性もあります。いまのところはどちらの品種なのか「保留」ということになりそうです。
先週から心配していた、晴天の日の昼間に葉の元気がなくなる現象は今も続いていて、もしかしたら単なる水不足かもしれないのですが、病気の可能性も完全には否定できない感じです。雄花が例年よりも少なめなのは、そのことと関係があるのかもしれません。
手放しでばんざーいと言ってしまうには早すぎる。けど、ここまでよく頑張ってきたね、と声をかけてやりたくなる「ティトゥス」。まさに瓢生のミッドサマー、人間で言えば20代から30代くらいの青年期です。
育て主も力いっぱい応援するから、「ティトゥス」も全力で生きるのだよ!!
(305日目∞ 7月3日)
※次回306日目は奥田亮「でれろん暮らし」、7月6日(月)にアップ。
307日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、7月7日(火)にアップします。