いかがなもんでしょうか
by 奥田亮
急に暑くなりましてこちらでも日中は30℃越え。信州の夏は涼しい、というのはもう今は昔なのかもしれません。でも真夏でも朝夕ぐっと涼しくなるのが救いです。
6月に入って、町の飲食店も通常営業に戻りつつあります。ただ、長い間休んでいたので、勘が戻らないこともあるらしく、知り合いの飲食店店主は、知らない人が店に入って来たので、何かご用ですかと聞いたら観光のお客さんで、慌てて「いらっしゃいませ」と言ったとか。我が古本屋もご多分に漏れず、お客さんがはいって来られたら、何やらどぎまぎ緊張してしまいます。
さて、先週ご披露した極彩色のヒョウタン。作り出すと止まらなくなり、仕事机はPCのキーボードと千成ヒョウタンが領土争いを始めました。POSCAも加わり、情勢はヒョウタン優勢となっています。
顔料系のPOSCAで色を着けると、表面のキズやヨゴレが見えなくなり、質感も均一になって、面白みはないかもしれないけれど、これはこれでキレイです。最終的にこれはアクセサリーにするのが順当ですよね、ということで手芸用品店へ。まだ緊急事態ナンタラが出ている時期だったのですが、店内はけっこうな数のお客さん。ステイホームでみんなおうちで何か作っているのか、はたまたマスクを自作しているのでしょうか。マダムでひしめく店内を、不審者と思われないか心配しつつ三密を避けながらウロウロ物色。ふだんほとんど足を踏み入れることのない手芸用品店は、よく見ると楽器のパーツになりそうなものもけっこうあって、ホームセンターよりも楽しいかも。当初の目的を忘れてしまいそうでしたが、ぐっとこらえてアクセサリーパーツに意識を集中! いろいろ買って帰りました。
アクセサリーといえば、紐をつけてペンダントにするのが一番無難で、キーホルダー、ブローチと王道をひと通り。でも、何かもう一線越えたものも作りたい。ということでイヤリングも作ってみました。千成ヒョウタンとはいえ、イヤリングにしてはちょっと大きめ。こんなの着ける人いるのかなと思いながらも、少々イカれた感じが好きな人は好きかもしれない。絵柄は朱色と金の古代大陸風やら、銀と紺とピンクのデビル系やら、アフリカ系やら癒し系やら、アールブリュット風やら、思いつくまま。机の上はさらにビーズや金具も加わってわけのわからない状態。だいたい片付けが苦手です。
そんな風にしてできあがったのが写真の作品たち。いかがなもんでしょうか。売れるのかな? でれろん、でれろん?
(286日目∞ 6月8日)