漫画のキャラの名前がついたひょうたん苗たち
by 丸黄うりほ
我が家で今年栽培することになったひょうたん苗に、「ティトゥス」と命名したことをお伝えしました。しかし、苗に呼び名をつけるなんて変!という方もいらっしゃるでしょうね。まあ、世間では犬や猫に呼び名はつけても、植物に名前をつけたりは、あんまりしないんでしょうね。ですが、私の経験から言って、どうやらひょうたんには名前をつけてやったほうが、つけない場合よりもよく育つようなんです。なぜなのかはわかりません。ですが、それはおいといても名前をつけたほうが株の判別に便利という実用的な面もあります。
というわけで、ヒョウタン総合研究所所員ふじっこさんの苗には、それぞれ漫画のキャラクターの名前がつけられたようです。
まず、夭折した明日香美人の苗にかわってやってきた大瓢タワーの苗には「超明日香」。和田慎二『超少女明日香』からの命名です。その隣で育つ大ひょうたんは聖悠紀『超人ロック』から「ロック」。そして、その隣のスーパー長瓢は楳図かずお『おろち』から「おろち」と名前がつきました。
超少女や超人やスーパー長瓢といったネーミングや品種名から、とにかく全員が只者ではない気配が漂ってきますね。ふじっこさんの畑はこれから壮大な宇宙か、あるいは魔界になっていくのでしょうか。すくすくと成長して、びっくりするような巨大な実がなることを祈っています!
写真にはありませんが、庭のほうに定植した十成にはちばてつや『あしたのジョー』から「矢吹丈」、百成には久住昌之/谷口ジロー『孤独のグルメ』から「ゴローちゃん」、植木鉢に植えた豆ひょうたんには水島新司『ドカベン』から「里中智」と名前がつきました。こっちは全部人間ですね。しかも、ちょっと弱いところもある親しみやすいキャラクター。害虫や病気や台風など、これからやってくる幾多の困難に負けず、いっぱい花を咲かせて立派な実をつけてくれますように。
庭のほうからはもう一つ、うれしいお知らせが届いています。なんと、あまったタネを庭の端っこにゲリラまきした「ランプヒョウ」が双葉を出したのです!さらに、去年育てたひょうたんのタネ出し作業でこぼれたタネからも、双葉がたくさん出てきたのだとか!2枚目と3枚目の写真をどうぞ見てください。
ゲリラまきの詳細といきさつについては252日目(4月15日)の日記をお読みいただきたいのですが、生命力を感じますね!ふじっこさんが雌鶏のように抱いて温めても発芽しなかったタネなのに、ほったらかしておいても発芽する奴はするという……。ひょうたんはやはりあまのじゃく。
(273日目∞ 5月20日)