ふじっこさん、苗を定植する(その2)
by 丸黄うりほ
きのうの日記に続いて、ふじっこさんのひょうたん苗の定植について報告していきましょう。きのうは庭から。きょうは、彼女の自宅から車で数分走ったところにあるという畑からお送りしますね。
1枚目の写真を見てください。奥からスーパー長瓢、大ひょうたん、明日香美人を定植したようすです。庭のほうに定植した十成、百成と同じく、支柱を苗の周りに4本立てて、そこに米袋をひっかけ、苗を保護するカバーを取り付けました。
写真2枚目と3枚目は、スーパー長瓢と大ひょうたんの苗を上からのぞいたところ。十成と百成には支柱がありませんでしたが、こちらのほうは苗の横に支柱を立てて、そこに蔓が巻きついていけるように用意されています。
スーパー長瓢は、長さ2メートルの巨大な実がなる品種です。大ひょうたんも高さ30センチ以上、うまく栽培できれば70センチを超える実がなるという、ひょうたんの王様。
長瓢や大ひょうたんを栽培するときに必須となるのが棚組みです。ひょうたんは蔓性の植物ですから、蔓が巻きついていく先が必要なのです。
小さな実や中くらいの実がなる品種であれば、園芸店や100円ショップなどにも売っているきゅうりネットで栽培できますが、このクラスになるとネットでは実が重くて支えきれません。棚組みについてはこれから用意していくということになるのだと思いますが、どんな素材を使って、どんなふうに仕立てていくのでしょうか。本当に楽しみです。ここが大物の蔓植物の難しさでありますが、同時に醍醐味でもあると思います。
さて。ふじっこさんの元にやってきた時から葉の色が薄めで、ちょっともやしっ子だった明日香美人の苗。早くも双葉が枯れてしまったようです。ふじっこさんは、支柱に麻縄を巻きつけて支えを作ってやりましたが、茎がひょろりとして、立っているのがやっとという感じ。美人なだけに薄命に終わる……なんてことになりませんように。頑張れ!明日香ちゃん!
(259日目∞ 4月24日)
丸黄うりほ ライター・編集者。ひょうたんをタネから育て、その実から音の出るものを自作し、演奏する楽団「ヒョウタン総合研究所」立ち上げ所員。ソロで「オール電化ひょうたん」としても活動中。ひょうたん栽培歴は15年ほどになるが、畑がないので毎年マンションのベランダでプランター栽培している。「花形文化通信」では、ほかにインタビュー記事を担当。
ふじっこさん 「ヒョウタン総合研究所」所員。ひょうたん栽培2年生。今年は自宅の庭と畑で6品種6苗のひょうたん栽培に挑む。そのようすを丸黄への報告と写真提供でリモートひょうたん活動中。
※次回260日目は奥田亮「でれろん暮らし」、4月27日(月)にアップ。
261日目は丸黄うりほ「ひょうたん日記」、4月28日(火)にアップします。