殺菌と消毒の春・後編
by 丸黄うりほ
愛するひょうたんを「蔓割れ病」の被害から守るために、ベランダ掃除は必須の作業。それはよく分かっているのですが、果てしないです。やっても、やっても、きれいにならない。しかも相手は目に見えない菌ですから、ただきれいにしただけではダメ。ということで、掃除はまあまあのところであきらめることにしました。(早い)
今回のベランダ整備、その本命は掃除ではなくて消毒です!
昨年のひょうたん栽培で「蔓割れ病」が出てきたのは、おそらく3 年前のフザリウム菌がベランダのどこかに残っていたためだと思われます。いちばん疑わしいのはベランダに取り付けたラティス。
いろんな病害虫防除の本を調べたところ、菌による病気が出た場合は土壌の大胆な改良を行なうとともに、使用済み資材の消毒が不可欠だということがわかりました。さらに、ちょっとずつ調べたり学んだりして、これを使うとよさそう、とたどりついたのが「イチバン」という資材消毒薬です。消毒薬にもいろいろな商品があるなかで、これに目をつけたのは、フザリウム菌にきくという情報と、扱いが比較的簡単そうだったため。
というわけで、本日いよいよフザリウムとの戦いに出陣しました!
私は全身汚れてもいい(捨ててもいい)服に身を包み、髪の毛をしばって、厚手ビニール手袋とマスクをしました。このご時世のせいか農業用マスクが入手できなかったので、普通のマスク二枚重ねです。作業が終わったらすぐに入れるようにお風呂も用意しておきました。
武器は「イチバン」のほかに、6リットルのじょうろ、注射器型のスポイト、かきまぜ用のわりばし、わりばしとスポイトを立てるための空き缶です。
まず、じょうろに水を汲み、そこにスポイトで分量通りに測った薬液を入れて、かきまぜました。白っぽく乳化した希釈液をラティスの端からたっぷりとかけていきます。ベランダの床にもかけました。このとき気がついたのですが、足元は長靴のほうがよかった。普通のスニーカーで作業を行ったので、途中で「あっしまった」と思いましたが、時すでに遅し。
結構、刺激的なにおいがしました。成分はベンチアゾールと書いてあります。素人の私は、農薬というだけでちょっと怖い。
薬液は6リットルじょうろで2回分使いました。作業のあとで洗い流し作業などをしなくていいのが、この薬の便利なところです。しばらくするときれいに乾いてきて、においも消えました。
これでフザリウム菌の活動が少しは抑制されるといいのですが!
頼むぜ!俺たちを助けてくれ、正義の味方「イチバン」!
(244日目∞ 4月3日)
※次回245日目は奥田亮さんによる新コーナー「ひょうたん日記・でれろん暮らし」、4月6日(月)にアップします。
246日目は、丸黄うりほ「ひょうたん日記」、4月7日(火)にアップします。