ひょうたんアマビエで疫病退散!

by 丸黄うりほ

▲ふじっこさん作、「ひょうたんアマビエ」

 

ちょっと前からツイッターのタイムラインでよく見かけるようになった「アマビエ」。流行に疎い私は、最初「なにかのアニメキャラなのかな?」または「もしかしたら、あんまり可愛くない、どっかの自治体のゆるキャラだろうか……」などと思っていたのです。

ですが、そんな私でも今はもう知っています。「アマビエ」とは半人半魚の妖怪で、口は鳥のくちばしのようにとがっていて、目や耳はひし形をしている。江戸時代に肥後国の海に現れたといわれていて、疫病流行の予言を行ない、それが当時の瓦版に出た。その後、アニメの『ゲゲゲの鬼太郎』にも登場したことあり、妖怪好きのあいだではよく知られた存在だったが、一般的には知名度の低い妖怪だった。

それが、新型コロナウィルスの感染拡大とともにツイッターなどのSNSをはじめネットでにわかに注目を集めるようになった。「アマビエ」の絵を写し、それを見ることで疫病から逃れることができる、という江戸時代の人々の祈りが現代人にも共有されて、絵心のある人がどんどん「アマビエ」の絵を描いてアップしはじめた。3月にはいると「#アマビエチャレンジ」とも呼ばれるようになり、どんどん拡散されるようになった。今やイラストだけでなく、動画やぬいぐるみ、フィギュアなども登場……。

というわけで、私と違って流行に敏感なふじっこさんがブーム早々に作って、ツイッターにアップしていたのが、この「ひょうたんアマビエ」なのです。ふじっこさんは、先週末、私たちのひょうたん音楽ユニット「ヒョウタン総合研究所」の新所員としてついにライブデビューを果たしました。そのときにもこの「ひょうたんアマビエ」をもってきて、会場の入り口に備えられた消毒用アルコールの横に置いてくれていました。

この作品はひょうたんランプでもあって、千成ひょうたんに点描のように穴をあけて、なかに LED ライトを仕込んでいます。LED ライトが点滅したり、色が変わったりするのがきれいで楽しいですね。

縁起物であるひょうたんと疫病退散のパワーをもつ「アマビエ」が合体したこのランプに、私たち「ヒョウタン総合研究所」が込めた願いはただ1つ。

「新型コロナの馬鹿野郎!さっさと失せろ!」