ひょうたんな大阪土産、太閤はん
by 丸黄うりほ
近所に和菓子の有名店、千鳥屋宗家があります。ときどきのぞくのですが、大阪が本店のお店なのにひょうたんモチーフの商品が見つからなくて、ちょっと寂しいな……と思っていました。
ところが先日。「新商品」というポップとともに発見したのがこちら、「太閤はん」です。
太閤はんこと豊臣秀吉の馬印として知られるひょうたんモチーフと大阪城、サイドには何やらタワーのようなシルエットをあしらったパッケージ。赤いひょうたんに「大阪土産」と書かれていて、つまりはそのあたりを狙った商品なのでしょう。
4個入りから20個入りまであるようでしたが、私はとりあえず4個入りを購入してみました。
包装紙をはがすと中箱が現れました。その箱にもひょうたんと大阪城が印刷されています。さらに個別包装され、そこには外側の包装紙と同じイラストがあしらわれていました。
「太閤はん」は、ひょうたん型の饅頭でした。ただ、あまり上下のふくらみの大きさに差がなくて、お山が2つ連なっているような形です。植物の、現実のひょうたんにはこういう形の実ができることもありますが、人工物の饅頭だったらもっと美形プロポーションにもできたはずなのに……と思いました。表皮にはひょうたんと秀吉の桐紋の焼印が押されています。
いただいてみると、中にミルク味の芋餡が入っていて、優しい味のスイートポテトのよう。しっとりとしていて、日本茶だけでなく、紅茶やコーヒーにも合いそうで、とてもおいしかったです。
あくまでもひょうたんにこだわる私のようなやつにとっては、饅頭の形が少々残念ですし、包装紙デザインにももうひと工夫欲しい感じではありますが、新しくひょうたんモチーフの商品が出ただけでも大きな喜びです。子どもたちや若い人にも好かれそうな味で、これからもときどき手土産として使いたいなと思いました。
※次回235日目は3月23日(月)にアップします。