ひょうたんの聖地・養老(12)養老神社と孝子神社

by 丸黄うりほ

▲「養老神社」には伝説の霊泉が。

▲神社の入り口付近を流れる清らかな水。

▲ひょうたん形の蛇口、否、龍口。否、瓢口?

 

ひょうたんの聖地・養老レポートもいよいよ大詰めです。

養老がひょうたんの聖地となったのは、奈良時代にここで暮らしていた木こりの源丞内が、養老の滝で水を汲むと、お酒であった。それを持ち帰って父親に飲ませた。という親孝行の説話が始まりです。しかし、実際に彼が水を汲んだのは養老の滝ではなくて、近くの泉だったという説もあるようです。

その霊泉があるといわれるのが「養老神社」です。「ひょうたんらんぷ館」からすぐ近くなので、ふじっこさんと私は神社の入り口までやってきました。そこには、清らかな水の流れるせせらぎと、「親孝行の昔話」「養老の名水」と書かれた案内板がありました。

私ごとですが、実は新年早々身内に不幸がありまして、ここを訪れた時、私はまだ忌中でした。忌中は神社に参拝するべきではないという意見もあるようなので、行きたい気持ちをぐっとこらえて、同行者のふじっこさんに散策を委ねることにしました。(現在は忌明けいたしております)

というわけで、ふじっこさんにいただいたのが、ひょうたん形の石から水がとくとくと注がれる手水の写真です。どこからどこまでが神社の境内なのかがわかりにくく、ふじっこさんはこのひょうたん形を滝に行くまでの道で見かけたと言っていました。

源丞内が水を汲んだという霊泉は「菊水泉」と呼ばれていて、今回は写真撮影ができなかったのですが、今も水が湧き出していて、春分の日には若水取りの神事も行われているようです。次に養老に行く時には、しっかりとこの目で見たいなと思います。

なお、養老にはもうひとつ「孝子神社」という神社もあり、そちらはなんと源丞内がご祭神だそうです。手に持ったひょうたんが噴水となって、水が飛び出している写真をネットで見かけたので、こちらも次の機会にしっかり参拝させていただこうと思っています。