ひょうたんの聖地・養老(10)源丞内の墓がある?養老寺

by 丸黄うりほ

▲「養老公園」の建物にもひょうたん。

▲「養老寺」に設置された俳句ポスト。

▲こちらが源丞内の墓と言われています (写真奥)。

 

ひょうたんの聖地・養老レポートも3週間目に入りました。ひょうたん濃度が日本一(断言)の町だけあって、まだまだお伝えしたいことがあるのです。もう少しだけ、この町からの報告にお付き合いくださいね。

さて、「養老鉄道養老駅」と「安田ひょうたん店」と「ひょうたん会館」でひょうたん成分を過剰摂取ではないかと思われるほど浴び、すっかりひょうたんハイになったふじっこさんと私が次に向かったのは、「養老寺」です。

「養老寺」には、伝説の主人公・源丞内のお墓があるらしい。一説には、源丞内が開いた寺ともいわれてるようです。源丞内と養老の滝伝説については214日目の日記で書きましたので、どうぞ思い出してくださいね。

養老の滝や「養老神社」「養老寺」などを含む広大なエリア一帯は「養老公園」と呼ばれていて、「養老天命反転地」やキャンプ場、スポーツ施設なども整った一大リゾートスポットになっています。私たちは「養老公園」方面を目指して道なりに歩いて行きました。

10分ほど歩くと、公園の入り口付近に到達。大きな駐車場があり、なんの建物かわからないのですが、ひょうたんをかたどった白い壁がありました。お土産屋さんもこのあたりから軒を連ねはじめます。ごく普通のお店にも必ずひょうたんが置いてあるのがうれしい。

「だいたいこの辺かな?」と思ったとき、ひょうたん型の俳句ポストを発見!どうやら、そこはすでに目指す「養老寺」の敷地内だったようです。

現在、こちらの寺には不動明王を祭った不動堂と宝物殿のみ現存し、本堂は数年前に取り壊されてしまったらしい。

源丞内のお墓は、寺の片隅にありました。ノボリが立っていて案内はされていましたが、お墓そのものは思っていたよりずっとこぢんまりとしたものでした。積まれた石は新しく、後世になって建てられたものに違いありません。墓石がひょうたん型をしているわけでもなく、ひょうたん型の線刻すら見つかりませんでした。

この町の源丞内リスペクトにしてはちょっと地味なんじゃないかなと思ったのですが、親孝行で人徳のあったという源丞内さんのこと、ちょうどいいくらいなのかもしれませんね。