カリンバっぽい楽器を作りました。(2)
by 丸黄うりほ
きょうで「ひょうたん日記」も200日目。いつもお読みいただき、ありがとうございます!!
さて、昨日(199日目)の続きです。紙やすりでひょうたんの切り口を平らにしたあと、ひょうたんの大きさにあわせて台にするアガチスの板をカット。ガイド線を鉛筆でひっぱってノコギリで切ろうともたもたしていたら、上野さんが見かねて電動ノコギリで切ってくれました。その時間、ほんの数秒。電気の力ってすごい。
次に、カリンバの鍵盤をネットで拾った写真通りに並べ、金属のパーツを置く位置を決めました。アガチスに金属パーツのブリッジを置いてネジとめ。
上野さんが仮に切り出してくれた木のブリッジを置いて、鍵盤を差し込んでいき、高さを微調整。この微調整がいい音になるかどうかのポイントです。家具職人の上野さんなのでやすやすと調整してくれましたが、もし自分でやったとしたら、何度も失敗しそう。そのくらいのごくわずかな木の厚みを調整しながら、鍵盤を並べていきました。
板の上の鍵盤をはじくと、おお、ちゃんと鳴ります!
それをさきほどのひょうたんの切り口の上に仮置きしてみました。すると……!!
素晴らしい!! 音がぐっと大きく、軽やかに響く!! まさに共鳴器としてのひょうたんパワーです!!
ひょうたんのひびわれには瞬間接着剤、アガチス板との接着面にはタイトボンドというアメリカ製の木工用ボンドを使用。ボンドがはみ出した部分をふきとってから、全体を輪ゴムで縛っていきます。
「こうやって縛って、しばらくおくとぴったりくっつくよ」と言いながら手本をみせてくれた上野さんは、まるで縄師のような手際のよさ!! 緊縛された肢体はひょうたんエロス……!!
この状態で7〜8時間は緊縛し続ける必要があるということで、私はひょうたんを放置プレイし、おいしいごはんを食べにいきました。
そして翌日。輪ゴムの緊縛を解いてやると、ひょうたんカリンバがその全容を見せました。
「あっ」、私はそのとき重大なミスに気がつきました。カリンバには必ずあるサウンドホールを開け忘れていた!!
しかし、指で鍵盤を弾くとちゃんといい音がします。そうなんです、アガチスの板には穴を開け忘れたけど、ひょうたんにはもともと穴が空いていましたからね。
というわけで、上から見たらのっぺらぽうのサウンドホールなし、ひょうたんカリンバ。略して「のっぺらひょリンバ」と命名しました。