大阪音大「楽器資料館」ひょうたん探し(1)作れそうな楽器
by 丸黄うりほ
我が家のベランダで栽培し、収穫したひょうたんウェスパシアヌスの実を、どんな楽器にしてやろうかな?
そのヒントを見つけたくて、私は先日、大阪府豊中市にある大阪音楽大学に行ってきました。大阪音楽大学音楽メディアセンターには「楽器資料館」があり、要予約で、月曜日と土曜日の限定ではありますが、学生でなくても見学することができるのです。
「楽器資料館」が所蔵しているのは和楽器やヨーロッパの伝統楽器、世界の民族楽器など約2000点。そのうち常設展示しているのは1400点。ひょうたんに限らず珍しい楽器が大好きな私にとっては天国のような場所でした。全部を真剣に見ていると1日かけても足らなさそう。
ですが、今回は世界の民族楽器コーナーへ一直線に向かいました。そこでは、さまざまな楽器が国別、地域別に展示されているのですが、私は、そのなかで素材としてひょうたんが使われている(らしい)楽器だけを集中的に探しました。
そして、「どうやって作ってあるのか?」「私にも作れるだろうか?」……とにかくそのことだけを考えながら見学しました。写真撮影 OK だったので写真も撮りまくりました。
「これなら作れそう!」と最初に思ったのが、マリの楽器「ワサンバ」です。丸く切ったひょうたんを重ねて、枝に並べて刺したガラガラ。割れたひょうたんのリサイクルにもなりそうだし、見た目も可愛い!
その横に展示されていた「アグベ」もマリの楽器。ひょうたんの周りにタネやビーズなどをくっつけた網をはってあり、振って音を出す「シェケラ」とか「シェケレ」などと呼ばれる楽器とよく似ています。これも身近にある素材でわりあい簡単に作れそう!
そして、ハワイの「ウリウリ」。ふくらみが一つのひょうたんの中にタネなどを入れて、ふくらんでいないところを持って演奏するマラカスです。南米のマラカスとは違って、ふくらみを下にして持つ。派手な羽飾りがついていますが、これはダンスのときに振って踊るためのもの。
この3種類の楽器。どれも構造は単純で作れそうだけど、演奏はとても難しそうだなぁと思いました。