ウェス実5、6、7号、乾燥に入りました!

by 丸黄うりほ

▲写真左から、ウェス実6号、7号、5号。

 

昨日の日記で、1月2日にひょうたん洗いの2回目をしたことを書きました。ひょうたんを栽培し、加工するという一連の作業のなかでも特に地味で、体力を使うだけでなく、「最も臭い思いをしなければならない難業」を1年の最初にしたというのはとてもいいことのように思います。まさに、これこそが「瓢道の試練」であり、「瓢道の極意」であるといえるでしょう。

きょう、そのひょうたん……ウェス実5号、6号、7号の浸かった容器をもう一度チェックしてみました。浸けている水にはほとんど濁りがありません。うっすら臭いますが、このくらいならもう大丈夫そう。

というわけで、残ったタネをカラカラと振り出し、本日よりひょうたん加工の次の段階、ひょうたん干しに入りました。
ひょうたんの干し方には特に決まりはなく、これといったマニュアルもないので、各自工夫することが必要です。私は、千成ひょうたんのような比較的小さいひょうたんを干す時は、発砲スチロールやフラワーアレンジメントで使うオアシスに竹串を刺して、そこにひょうたんをひっかけることにしています。これだと場所もとらずたくさん干せますし、何回でも刺し直せるのでとてもいい。

今回のひょうたんは30センチから20センチの中型ひょうたんですので、ひょうたんの口に割り箸一膳分をクロスして差し込み、下向きにした状態で、インスタントコーヒーの空き瓶に挿すという方法を試してみました。同じやり方で、先成りのウェス実1〜4号がなかなかきれいに干せましたから、今回もおそらくうまくいくでしょう。

この状態で部屋のなかに置いておけば、だいたい10日か2週間くらいで完全に乾くはずです。あとは、冬場でもストーブをつけるので、カビが生えないようにときどきチェックしてやることです。

今回は水浸けを丁寧にやりましたから、室内で干していてもそれほど臭いは気になりません。水浸けの期間が短かったり、手を抜いたりすると、この段階で部屋全体にひょうたん独特の……あまりいいとは言えない……たとえるならドブのような便所のような……臭いが激しく立ちこめます。まあ、それはそれで「瓢道の試練」であり「瓢道の極意」であるので、ひょうたん者としては喜びであります。なんでも物は考えようです。