映画に登場!ジョージアのワインひしゃく

by 丸黄うりほ

▲『ジョージア、ワインが生まれたところ』のポスター。

▲「ナジャ」さんで見かけた、ひょうたんのワインひしゃく。

 

大分「ひょうたん祭り」レポを書いている間に、私の生活圏では小さなひょうたん事件やひょうたん遭遇がいくつか起こっていました。きょうは、そのうちの一つについて書きたいと思います。

ひょうたん日記146日目(11月6日)で紹介した、ワインバー「ナジャ」さんで出会った、ジョージアのワインひしゃくのことを読者のみなさんは覚えてくださっているでしょうか。「ナジャ」の店主でソムリエの米沢伸介さんに、「ジョージアはワイン発祥の地なんですよ」と教えていただいたことを。

その少し後に、シネリーブル梅田で「映画で旅する自然派ワイン」というワイン映画2本の特集上映があったので観に行ってきました(現在は終映)。どちらも自然派ワインにまつわるドキュメンタリーで、そのうちの1本は『ワイン・コーリング』というフランス映画。

もう1本は、『ジョージア、ワインが生まれたところ』。監督はエミリー・レイルズバックというアメリカ人ですが、映画で映し出されるのはすべてジョージアのワイナリーです。

映画が追うのは、2013年にユネスコ世界無形文化遺産にも登録された、「クヴェヴリ製法」と呼ばれるジョージアの伝統的なワイン造り。素焼きの壺を土の中に埋め、ジョージアの固有品種ブドウと野生酵母で発酵・熟成するという醸造法は、紀元前6000年に遡る伝統を持ちながら、ソ連の占領時代にはその政策によって壊滅的な打撃を受けました。しかし、今またその伝統を甦らそうと努力するワイナリーがある。映画は、そこに生きる人々とワインを描いていきます。

ワインの醸造法については知らないことばかりで、もちろん興味深かったのですが、私が目を皿のようにして探したのは……、はい。もうお分かりですよね。ひょうたんで作られたワインひしゃくです。

結論から言いますと、ひょうたんのワインひしゃくは映画のなかで、少なくとも3シーンにわたって出てきました。映画を観たのは1回だけなので、もしかしたら他に見落としているシーンもあるかもしれません。

その形は「ナジャ」さんにあったのとまったく同じ形でした。「ああ、こうやって使うんだ!」と感動したけれど、映画の中ではひょうたんひしゃくについての説明はありませんでした。この映画の監督はブドウには注目しても、ひょうたんにはこだわりがなかったんでしょうね(そりゃそうだ)。

あと、1シーンだけ。どこのワイナリーだったか名前を忘れてしまったんですが、ワイン工房の背景にひょうたんが並んでいる(飾られている)ところが1軒だけありました!それを観られた(見つけられた)だけでも、観てよかった!