大分・ひょうたん祭り(6)屋台でひょうたんを買いました!
by 丸黄うりほ
ひょうたん祭りの日、柴山八幡社の一の鳥居の近くには、屋台が7つ出ていました。たこ焼き、イカ焼き、フライドポテト、焼き鳥などおなじみのものがほとんどでしたが、その中になんとひょうたん店を発見!
売られているのは、木彫りとか、人工物ではない、本物のひょうたんです。うわー!私はひょうたん様の行列からしばし離れて、屋台を見に行きました。
並べられた商品の中でいちばん目立っているのは、30センチほどの大ひょうたんでした。ニスを塗ってツヤ出ししてあり、飾り紐もかかっています。自然なプロポーションのひょうたんたちで、そんなに美形ばっかりじゃないけど、とても安い。
その横には千成ひょうたんがたくさん。こちらもニスでツヤ出しをして、紐がかかっています。絵の具かカシュー塗料でマーブル模様の色付けをしたものは、チャームのように吊り下げられるようにしてあります。
「いらっしゃい!」と声をかけてくれた女性たちは、「千歳村老人クラブ連合会 千歳村特産品」と書かれたお揃いの法被姿。台にも「豊後大野市老連 千歳支部老人クラブ」という文字が読めました。
「これは、ここで収穫したひょうたんですか? 」と聞くと、「そうですよ。ひょうたん祭りがあるからね」との答え。夏に千歳町を訪れると、ひょうたん畑も見られるということですね。さすがひょうたん様のお膝元です。
色付けをした千成ひょうたんの隣には、ひものついていない大ひょうたんもいくつかありました。「それは形が悪いから200円」。
「ええっ!200円でいいんですか」と私。思わず買いました、3個も……。確かに上のふくらみが小さくて、ちょっといびつかもしれないけど、じゅうぶん可愛いし、30センチほどもある大きなひょうたんです。皮は厚くてしっかりしているし、楽器にしてやれるかもしれません。それなりのお店で買うとおそらく10倍すると思います。
その上、「ひょうたんが好きで大阪から来ました」というと、手作りのミニわらじをおまけでつけてくださいました。