大分・ひょうたん祭り(1)ひょうたんマラソンに遭遇!
by 丸黄うりほ
毎年12月第1日曜日に大分県豊後大野市で「ひょうたん祭り」という奇祭が行われていることを知ったのは、もう10年くらい前。ずっと行きたくてなかなか行けなかったのですが、ついに今年は行くことに決めました。
とはいうものの、交通アクセスの悪さは半端じゃない。 JR新幹線と在来線で大分駅へ。大分駅でローカル線に乗り換えて最寄駅の菅尾まで約40分。そこからはバスもタクシーもない。お祭りが行われる千歳町「柴山八幡社」までは歩いて40分ほどもかかるのです。
頑張るしかないわと思いつつ、フェイスブックに「12月1日、大分に行くので、情報ください」と書き込みをしました。すると、福岡県に住むひょうたん友達から「私もお祭りを見に行くので、菅尾駅でピックアップしますよ」との優しいメールが! ありがたや、ありがたや!
菅尾駅はバス停みたいな無人駅でした。でも、うれしいことに、栽培中のひょうたんのような薄い緑色のマーチがすでに待っていてくれました。車の主、ひょうたん友達の中野由紀昌さんは、福岡で「瓢箪座」という編集室を営むかっこいい女性。中野さんと「瓢箪座」については、また後日この日記できちんと紹介させていただきますね。
さて、私たちはひょうたん色のマーチで現地へと向かいました。途中、ちょっと迷ってしまって静かな町をぐるぐる。すると途中で公民館みたいなところに人だかりができているのを発見。何かなと思って見ると、「千歳ひょうたん健康マラソン大会」というノボリが立っているではありませんか!
しかも、ちょうど表彰式が行われているところ。なんと優勝者がトロフィーとして受け取っているのは……本物の大ひょうたんです!そして、表彰台の近くには赤い衣装をつけたひょうたん様が??
……ですが、写真で見て知っているひょうたん様とは被り物の形が違う。長老のはずなのに年齢も若そうだし、何より足元が違う。大わらじではなく普通のスニーカーです。というわけで、私はこの方を心の中で「ひょうたん様ジュニア」と名づけることにしました。
その場で関係者の方に聞いてみると、千歳町では数年前から「ひょうたん祭り」の日程に合わせてマラソン大会を開催されているのだそうです。
そんなこととはつゆ知らず遭遇したひょうたん好きの私たち二人。幸先の良さに、「道に迷ってよかった。ひょうたん様のお導きですね!」とにこにこしてしまいました。