クラシックコンサートでひょうたん楽器!

by 丸黄うりほ

▲ひょうたん楽器ギロにコンサートホールで会えるなんて(うれし涙)。

 

一昨日と昨日の日記でも書いたとおり、先週末、私は京都に行っていました。東山の豊国神社を参拝した後は、北山の京都コンサートホールへ。京都市交響楽団の第640回定期演奏会を聴くためです。

この日のプログラムは、武満徹「夢の時」と、ハイドン「交響曲第104番ニ長調 ロンドン」と、ストラヴィンスキー「春の祭典」でした。指揮はシルヴァン・カルブラン氏です。

私とお友達は、このホールのオーケストラの後ろの席がお気に入りなのです。カジュアル価格で楽器がよくみえるので、いつもここ。で、いつもの席に座ったとたん、私の目にひょうたんが飛び込んできました。

最初は見間違いかと思いました。ひょうたんのことばかり考えているので、ひょうたんではないものまでひょうたんに見えるのかと。でも、どう見てもひょうたんに見えます。「あれ、ひょうたんですよね?」とお友達に言うと、「えっ?それはないでしょう」と戸惑った返答。プログラムを見ると、使用楽器がリストアップされていました。「ギロ」という二文字があって、私はそれがひょうたんであることを確信しました。

ギロが使われたのは、ストラヴィンスキー「春の祭典」の第一部の最後のほうでした。大太鼓が鳴り、ドラが加わり、そこでギロが登場!金属製の熊手のような形をしたマレット(?)が、ひょうたんに刻まれた溝をこすり、リズムが刻まれました。楽曲の「長老の行進」とか「賢者の行列」と呼ばれている部分で、その場で騒動が巻き起こっているかのような非常に複雑なリズム。かっこいい!ひょうたんはやはりかっこいい!

コンサートがすべて終わってから、私は近くまで行って、演奏されていた方に楽器を見せていただきました。写真撮影も快くお許しくださいました。ありがとうございます。

ギロは中南米の民族楽器で、ラテン音楽ではよく使われますがクラシックではめったに使われないと思います。ロシアの作曲家であるストラヴィンスキーが、なぜこの曲でギロを使うことにしたのか?ちょっと時間をかけて調べてみようと思います。