後成りひょうたんの水浸けをスタートしました。

by 丸黄うりほ

▲ひょうたんの口部に穴を開けます。

▲水に浸けて、このまま2週間ほどおきます。

 

きょうは、収穫した後成りひょうたんウェス実5号、6号、7号の水浸け処理を行いました。9月のウェス実1〜4号の時と手順は同じですから、簡単に説明しますね。

まず、ひょうたんを洗って表面の汚れを取り除きます。蔓をハサミで切り取り、口部にキリを立てて位置を定めてから、直径10ミリのドリルで穴を開けます。中の果肉は竹串でぐしぐしと刺しておきます。

ひょうたん全体が浸かる深さがあり、密閉できる容器に、ひょうたんと水を入れます。そのままだとプカプカ浮いてくるので、重しをして水の中に完全に沈めます。そして、きっちりと容器に蓋をして約2週間置いておくのです。

今回は、先に成った実よりも全体に小さく、数も少なかったので、容器も小さめのものを使いました。そして、前回と同じく風呂場の隅に置きました。

ひょうたんは、水浸けする前はこの写真のように爽やかな薄い緑色をしていますが、水浸けをすることによって、ちょっと陰気な感じの黄土色に変わってしまいます。しかし、ここでこの処理をしておかないと全体が崩れて腐ってしまうだけ。

2週間の水浸けのあいだに、ひょうたんの中身はどろどろに腐っていきます。このときに発生する臭いは大変すさまじいので、臭いが漏れないようにしっかりと容器を密閉することが非常に大切です。ただし、水から一部が出ていると、その部分にカビが生えてしまいますので、ときどきひょうたんの様子を確認したり、ひっくり返してやることも必要になってきます。

水浸けを行うと中身は腐るけれども、それを出し切ってしまえば外側のひょうたん型だけがきれいに残ります。新しい風情となったウェス実5号、6号、7号に会える日がいまから楽しみです。その前に、すさまじい悪臭に耐えるという、瓢道最大の試練を越える必要はあるのですが。